こんにちは、シンカです。
今回は本バスめぐりん。という本を紹介していきます
あれ、アイコンが元に戻った!
まーにーからもらったアイコンだと夏バージョンで半袖なのよ。
10月になったら急に寒くなったからパーカー着込んだ
なるほど
今回は『本バスめぐりん。』という大崎梢さんの小説を紹介します。
以前読んだ『ドアを開けたら』と同じ作者さんで、読んだのは二冊目の本です。
『ドアを開けたら』よりミステリー色はあまりなく、司書と運転手のお仕事小説として読んでいくととても楽しく、ほっこりした気分になれます。
今回の『本バスめぐりん。』もTwitterでブログ仲間として仲良くさせて頂いているまにこさん(@mani_ko_3)からの紹介です。
まーにー、いつもネタ提供ありがとう!
言い方
シリーズ1冊目となっており、続編に
『めぐりんと私。』があります。
図書館から遠いエリアに本を届ける本バスは今日も走る
私の住んでいる地域では見たことない、移動図書館のお話です。
本バスめぐりん。のあらすじ
種川市には中央図書館があります。本館と呼ばれる中央図書館と、分館を合わせて【八つ】の図書館がある地域です。
それでも図書館から遠くて借りに来られない人々のために、移動図書館のマイクロバスが巡回しているのです。
通称『めぐりん』号。
図書館から遠いエリア【16カ所】に停車し、同じエリアに【二週間に一度】やってきます。
本バスに乗っている本はおよそ【三千冊】。
小説やエッセイ、実用書、料理本など幅広いラインナップを揃えているが、児童書や絵本など子ども向けの本も多数取り揃えています。
カードを作れば誰でも利用することが可能なので、雨の日でも風の日でも本バスへの利用者はいます。
この移動図書館を舞台としたお仕事小説で、読書好きの方はもちろん、そうでない方にも読みやすく親しみやすい内容になっています。
本バスめぐりん。の登場人物
司書とバスの運転手が利用者と接する、地域と密着したお仕事小説です。
梅園菜緒子(うめぞのなおこ)
中央図書館の司書。職員。めぐりん号に乗って貸し出しや返却業務などを行う。
本バスに乗せる本を選ぶのも彼女の仕事。毎朝真剣に考えながら選書している。
二十代半ばの若い元気な明るい女性。通称ウメちゃん。
照岡久志(てるおかひさし)
移動図書館『めぐりん』号の運転手。定年すぎてしばらくしてから友人に紹介されて採用された。年齢は六十歳を過ぎているので、ウメちゃんとは四十歳近くも離れている。
自分の娘より年下である。が、仕事上では先輩になるので、色々教えてもらっている。通称テルさん。
めぐりん。の利用者たち
保育園児から老人まで、年齢はさまざま。
めぐりんが停車する場所によって人が変わるが、たまに同じ利用者が別のステーションに借りに来る場合もある。
本バスめぐりん。の感想
本バスの利用者は、保育園児からお年寄りまで様々な年齢の人たちが利用します。
前回戦争ものを読んでいたから、すごく癒される
誰も死なない世界で好きなものが手に入るって、幸せなことですよね。
前回まで戦争ものを読んでいたので、読書を通じてお友達が出来たりする話を読むと本当に癒されます。
この小説は【5話】の短編で構成されています。
地域の問題や、多少のミステリーはあるけれどほっこりできるお仕事小説です。
テルさんとウメちゃんの年齢デコボココンビがいい味を出しています。
昔司書をやっていたこともあるので、懐かしい気持ちになりました。
特別な盛り上がりはありませんが、問題が浮上しても解決するのですっきりした読後感です。
移動図書館は見たことがないので、一度利用してみたいものです。
司書が図書館をアピールするお仕事小説ですが、同時に、バスの運転手のお仕事小説でもあります。
コージーミステリー
本のジャンルを言うそうですが、初めて聞きました。
言葉の意味としては『居心地のいい』『くつろいだ』なのでお菓子屋さんもそれを意図しているんでしょうが、私が言っているのは本のジャンルです。
ご近所で起きた事件や不思議な出来事を、おばあさんや家政婦さん、町中のコックさんといった一般の人たちが探偵役となり解決していく、ほのぼのタッチの小説なんですよ
…ということは、前に読んだ大崎梢さんの『ドアを開けたら』もコージーミステリーになるんですかね、あれも近所で起きた事件を町の人が解決してるからな…。
とか考えたりして。お菓子屋さんのコージーコーナーもたまに利用します。
おいしいてすよね。
めぐりんの利用者について
公共の図書館では、自分の前に読みたい本を借りた人のことを意識するのは本を予約して待っている時のみなので、前に借りた人と知り合いになって読書の話が出来るとか羨ましいです。
そんな恵まれた環境なかなかないですね。
そもそも読書のことを語れる友人がリアルであまりいないので(漫画好きのヲタク友達はいますが)、そういう友達を求めてTwitterで読書垢なんか作ったりしています。同じ本を借りた人と友達になれるとか素敵すぎる。
公共図書館などの広い場所ではなく、本バスの少し狭い場所だから顔を合わす機会も増えるし井戸端会議なんかもできるのかもしれないですね。
羨ましい限りだ…(何回も言ってる)。
司書のウメちゃんが、利用者に小説の購入も勧めていて驚きました。
なるほど、そんな意味もあるのか。図書館で試し読みしてから購入するとか。
宮本杏奈ちゃんについて
全体的にほっこりした気分になれますが、中学生の杏奈ちゃんのくだりについては少し思うところがありました。
可愛い子が転校してきたからみんなで噂して、両親のことについてとか学校の様子についてとか話しています。
本人のいないところで町の住人や利用者がプライベートを聞き出そうとしていたので、そこは少しもやっとしました。
悪い人たちじゃないから、悪口ではないけど、そこは田舎あるあるなんでしょうか。
私の地元でも美容院で美容師さんに話したことがめっちゃ広まってた、なんてこともあります。少し嫌だな、と感じてしまいました。
注目を浴びやすい子なんですよ、よくも悪くも。
最終的には杏奈ちゃんが泣いた理由もわかったし(え?そんなことで?って思った)よかったと思います。
天気が悪くても本バスは走る
雨の日も風の日も本バスは走るんですね。
テルさんじゃありませんが、本を濡らさないために雨の日はお休みかと思いました。
本を三千冊乗せて運転するのも視界が悪くなるだろうし、気を使いますよね。
勉強になります。
まとめ
- 種川市にある中央図書館から遠いエリア16カ所を巡る移動図書館『めぐりん号』の話
- みんなめぐりんが大好き
- 読書も大好き
- 八つ図書館あるのにそれでも移動図書館があるってどれだけ広い都市なの…
- 実在する作家さんの話も出ていて面白い
私自身、普段から図書館を利用しまくるヘビーユーザーですが、移動図書館については未知の存在なので、いつもと違う事情が見れてとてもたのしかったです。
小説やエッセイだけではなく、児童書や絵本などの話もあったので、登場した実在の本を読んでいくのもまた楽しいと思います。
気になった方はぜひ、読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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