こんにちは、シンカです。
今回は、西尾維新作品の返却怪盗の2作目である『怪人デスマーチの退転』を読んだので、その感想を書きます。
父親が大怪盗だったと知った主人公は怪盗の跡を継ぎ、父が盗んだお宝を返していくーーーというのがコンセプトでしたが、主人公の兄だけではなく弟もまた、父の跡を継ぎ盗む方を継ぐようです。
兄と弟、どちらが父を越えるのか?
また、精神年齢が5歳児に戻ってしまった妹との関係は?
今回も殺人事件が起きるのか?
今回の舞台は、石川県金沢市です。
読めない本とは何なのか、お宝を誰に返すのか。
謎が謎を呼ぶ金箔のミステリーをお楽しみいただけます(間違いではない)。
金沢という地名が金が有名だからというのは初めて知りました。
ぜひ、最後までご覧ください。
今回の返却は読めない本?読めない本に書かれているのは何なのか?
『怪人デスマーチの退転』の著者について
『怪人デスマーチの退転』の著者は西尾維新さんです。
著書や経歴については、こちらの記事でまとめているのでこちらをご覧ください。
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『怪人デスマーチの退転』のあらすじ
今回の舞台は石川県金沢市で盗んだお宝を返却します。
返却怪盗シリーズ第2作
異形の本を「返却」せよ。
大泥棒だった父。
超えるのは兄か弟か。
お宝と殺人事件をめぐる究極の知恵比べ!現代の怪盗はお宝えお返却する。あるべきものは、あるべきところにーーーーー。
初代怪盗フラヌールが盗んだ1冊にの書物。
豪華絢爛。異形で異質。再現不可能。
金箔製の繊細を極めた書物が、2代目フラヌールこと、あるき野道足のターゲットだ。
しかし、返すべき製作者とその妻が何者かに殺されていたことが判明し、名探偵・涙沢虎春花と待葉椎警部補がフラヌールを追う。
怪盗フラヌールの返却行程(デスマーチ)の行きつく先は?出版社より引用
『怪人デスマーチの退転』の登場人物
『怪人デスマーチの退転』はあるき野家の人々、籐藤家の人々、警察関係者その他の人々で構成されております。
登場人物一覧が作中に載っておりますので、重要な人物を数名挙げたいと思います。
あるき野家の人々
- あるき野道足(あるきのみちたり)…長男。職業ルポライター。
- あるき野軍靴(あるきのぐんか)…次男。元アイドル。
- あるき野ふらの(あるきのふらの)…末妹。元水泳選手
籐藤家の人々
- 籐藤雉薙(とうとうきじなぎ)…祖父。今回のお宝『金箔本』を作った製作者。雅号は邊邉斉齋斎(なべなべさいさいさい)
- 籐藤感惑(とうとうかんわく)…父。商人。
- 籐藤壁壁(とうとうへきぺき)…娘。喫茶店アルバイト。
その他の人々
- 涙沢虎春花(うるさわとらはるか)…探偵。
- フラヌール(初代)…怪盗。
- フラヌール(二代目)…返却怪盗。
- デスマーチ…怪人。
『怪人デスマーチの退転』の感想
今回は戦闘などのアクション中心ではなく、頭脳戦が楽しかった一冊です。
いつものように、読了ツイートーー現在では読了ポストですかね。読んだ直後にツイートをしたのですが、まさかの『金沢県』というアホなツイートをしたので晒しておきます。
しかもフォロワーさんに言われたけどしばらく気づいてなかったんだぜ、恥ずかしすぎるわ「このツイート消していい?」「むしろ残しとけよ、面白いから」ということで私のアホさ加減を埋め込んでおきますね。
シンカさんはMだったの?
ほっとけよ。人間誰にだって間違いはあるさ…。
冒頭に『石川県金沢市。』ってちゃんと書いてあったし、作中では石川県立図書館まで行っていたのを読んでいたのに、なぜ『金沢県』と打ってしまったのだろうか。
よもやよもやだ。穴があったら入りたい。
#読了
『怪人デスマーチの退転』西尾維新
今回の舞台は金沢県。邊邉斉斎齋という雅号の金職人が製本した、すべてのページが金箔で出来ている本を返却する。『絶対読めない本』の中には何が書かれているのか?
怪盗フラヌールの巡回に次ぐシリーズ2作目📚 pic.twitter.com/8PNnNpz5Vi— 鈴音 読書したり料理したり (@suzune_suzuno) May 30, 2023
名(ウルトラ)探偵について
今回もお菓子を食べまくってましたね。それにしてもお菓子の知識がすごい。
そして毎回お菓子を食べるごとに飲み物を飲まないのもすごい。
口の中の水分全部持ってかれないのかしら。
お菓子に対する並々ならぬ執念を感じますね。
東京ばな奈は私も好きですけれども。
東京ばな奈のカステラタイプはしりませんでした。
そんなのあるんだ。
私はノーマルタイプといちご味くらいしか食べたことないですね。
ネットでも見つけられませんでしたよ…。羽田空港にしか売ってないの?
無駄に食べもの知識が増えていきますね…。頭脳パンとか。
金沢の地名も、金が有名だから金沢って地名に金が入っているのも初めて知りました。金沢県ってツイートしたのは痛恨のミスでしたが。
温泉返却が気になる
松山の温泉を初代フラヌールが盗んで、二代目がそれを返却しようとしたのですが、返却の仕方が大胆と言うかなんというか、水を温泉に変えるとか笑えるんだけど、どうやって返却したのか気になるところです。
むしろそっちをメインにしてくれてもよかったんだよ。(笑)
温泉入れない返却の仕方でしたね。
石川県立図書館
設備がとてもいい描写で行きたくなりました。
そこで前回の殺人犯と遭遇したわけですが…。
シリーズものだとどうしてもネタバレになっちゃうんですよね。
作者もそこを気にしてて少し親近感が湧きました(笑)。
キッズエリアとかあってとても充実してそうです。
金箔本について
金箔で作られているから破れやすく、開くこともままならないので中身に何が書いてあるのか読むことが限りなく難しい。
というか、そもそも何も書いてない可能性もありますよね?
そこまで繊細な本で、宇宙に行って読めば読めるレベルの本だと。
書くことが出来るのかしら?
そこに文字を書くのが金箔本の製作者のこだわりなのでしょうか。
では、その本には何が書いてあるのか?
それも最後の方で判ってきますけれど、確かに秘密を書くなら最適ですよね。
普通の人は読めないのだから。
ただの金箔を重ねて本の状態にしただけじゃないの?
と思いましたが、そうでもないようです。
ならば中身に何が書いてあるか見たいですよね。
製作者は殺人事件の被害者なので亡くなっているとして、ならば誰に返却するのか?
そこの論点も面白かったです。
後継者に返すのか、それとも遺族に返すのか?
後継者は誰なのか?息子なのか孫なのか。
今回は戦闘シーンや捕り物というよりは机上の空論で話が進んでいくので、派手さはないけれど頭脳戦でした。
壁壁(へきぺき)ちゃんについて
相変わらず西尾維新作品は登場人物の名前が独特で面白いです。
主要人物の名前が霞むくらいに一族の名前が不思議。
今回はミステリーというか、親子の在り方とかそういう感じの内容でした。
壁壁ちゃんについては3代目に当たるそうですけど、雅号を受け継ぐ気はないようで、ならば金箔本を誰に返却するのか、という問題はなかなか解決しないです。
金箔本に書かれている内容、壁壁ちゃんに対する教育方針もなかなかエグいものがありました。
金属アレルギーがあるのに金箔喫茶でバイトをやらせるとか。
学校にも行かせず。
それは、教育方針というかどうなんですかね。バイトしてお金が手に入るのであれば、自由にそのお金を使えるのであれば一人暮らしして自分で学費を出すとか考えられそうですけど、年齢的に高校生だと難しいのかなあ。
その親は殺されたわけですが。
教育方針はともかく、少し行き過ぎな気はしました。
籐藤家の名前、お祖母ちゃんの名前毒苺とかもう名前じゃない(笑)。
軍靴について
怪人様とか呼ばせてて草。ああまあ、ハッピーゴーラッキーの子からすれば助けてくれたわけだから、様って呼ばれてもいいのか。
長男が返却を主とする怪盗なら、軍靴は返却したものを盗み返したりしてるわけだから、どちらがフラヌールの跡を継いでるのかわからない感じですね。
今後に期待。あと、精神年齢が5歳児になっちゃった妹も次巻で活躍しそうなので今後に期待です。
とりあえず、変装の名人であることと、兄弟仲はよくないこと。
ここがポイントでしょうか。今後和解することがあるのかなあ。
まとめ
- 舞台は石川県金沢市
- 金箔本を制作した遺族に返すのが目的
- 誰に返すのか
- 金箔本には何が書かれているのか
- どうやって金箔本を読むのか
特殊な本の返却ということで、紙と電子書籍のメリットデメリットなどを議論してたのは興味深かったです。
ミステリーですけど観光名所に行ったので金沢についていろいろ知ることができましたし。殺人方法も独特でした。
また次の予告状(広告)があったので、次を楽しみに待ちたいと思います。
気になった方は、シリーズ1作目の『怪盗フラヌールの巡回』から読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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