こんにちは、シンカです。
今回は【物語シリーズ】の死物語<上><下>を読了したので、紹介していきます。
『化物語』から始まった怪異譚もついに終了してしまいました。
今回の主人公は、死物語<上>が阿良々木暦、<下>が千石撫子となっているので、上下で分けて感想を書いていきます。
長かったなぁ、ファイナルシーズンの終物語で終わりかと思ったら、そこからオフシーズン、モンスターシーズンになったからなー
銀魂であったよね、終わる終わる詐欺で記者会見やってたの
あれはアニメな。
その分楽しめたからいいじゃないか
長く読んでいたシリーズが終わってしまって寂しいですね、
一旦読みだすと止まらない
物語シリーズ27冊目のロングセラー怪異譚
あなたは、コロナ禍が始まった緊急事態宣言時、どうしていましたか?
外に出て未知の病気に感染するなんて、嫌ですよね?
私も仕事以外は家でステイホームしていましたが、元々ひきこもり気質のせいか何の苦もなくゲームしたり、絵を描いたり、読書したりしていました。
台風や感染症などやむを得ず引きこもらざるを得ない時は、是非読書をすることをオススメします。
自分が外に出なくても色んなところに行けるのは利点です。
そんなんじゃだめよ!外に出ないと!
と、お姑さんから山菜取りに外に連れ出されたくらいです。
これ幸いとばかりにひきこもりました(笑)。
まさか物語シリーズの中でもコロナ禍になるなんて思いませんでしたよ!
今回のあらすじから見ていきましょう。
【物語シリーズ】死物語<上>のあらすじ
死物語は、危機的状況にある友人を助けに行く物語です。
今回は『しのぶスーサイド』のみの長編になっています。
主役の阿良々木暦が大学二年生になった時、そのパンデミックは突如流行しました。
新型コロナウィルスが流行してしまい、緊急事態宣言になってしまったのです。
そんな状況の中、暦の相棒であるところの吸血鬼のなれの果て、忍野忍はこう言います。
「お前様。ヨーロッパに旅行しない?」
さすが怪異の王、思考がぶっ飛んでいますね。
吸血鬼だから直接感染はしないとはいえ、伝染す可能性は高いのです。
聞けば、盟友が危機的状況にあるから会いに行きたいそうで…。
コロナ禍での登場人物たち
こうしてみると、基本ステイホームですがキャラにより個性があります。
- 阿良々木暦(あららぎこよみ)…両親が警察官で職場に缶詰のため、『妹たちの面倒を見てほしい』と頼まれて下宿先から実家に帰省中
- 妹たち…火憐(かれん)高校二年生・月火(つきひ)高校一年生
授業は再会したものの、修学旅行や合唱コンクール、文化祭体育祭などの学校行事は全て中止や延期、縮小
リモートでオンラインイベントなどを開いている
エネルギッシュである - 戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)…暦の恋人。ステイホーム中だが、寮生活のため共同生活
- 食飼命日子(はむかいめにこ)…暦の大学の友人。下宿先でステイホーム中
- 老倉育(おいくらそだち)…下宿先でステイホーム中。暦が隣人で越してきて迷惑だったがいなくなって健康的になったとのこと
- 神原駿河(かんばるするが)…大学一年生。しかしコロナ禍になってしまったため、大学に一度も通えていない。ステイホームを余儀なくされているが、部屋の片づけが出来ないので、ソーシャルディスタンスを保ちながら一度部屋の片付けに行った
- 八九寺真宵(はちくじまよい)…北白蛇神社の神様。うどんを持ってアマビエ様にお願いしに行っている。
地元を出た忍野メメ、羽川翼、千石撫子の詳細はよくわかりませんが、千石撫子については下巻で詳細を語ってくれるようです。
【物語シリーズ】死物語<上>の登場人物
先の項目で上げた登場人物たちは、今回の物語では直接ストーリーに関係してこない歴代のヒロインたちなので、ここでは物語に関係のある登場人物をあげていきます。
阿良々木暦(あららぎこよみ)…吸血鬼に血を吸われた元人間。吸血鬼の眷属。
しかし今では中途半端に人間に戻っており、影に吸血鬼を宿している。
吸血鬼は元怪異の王、吸血鬼のなれの果て『キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード』。
忍野忍(おしのしのぶ)…元吸血鬼。怪異の王。
今は吸血鬼の力を制限されて、ほぼ人間に近い状態のなれの果て。吸血鬼時の名前を『キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード』と言う。
阿良々木暦の血を吸い、眷属としたが暦は怪異の専門家、忍野メメにより人間に戻っている。
今は無害な8歳の金髪幼女として、阿良々木暦の影に潜んでいる。
ミスタードーナツが好き。吸血鬼になる前はヨーロッパ圏で王国の王女として人間をやっていたらしい。
通称『うつくし姫』。
斧乃木余接(おののきよつぎ)…暴力陰陽師・影縫余弦の式神。死体の付喪神。死体人形。『例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』を使ってヨーロッパまで跳ぶ。
影縫余弦(かげぬいよづる)…斧乃木余接を作った暴力陰陽師。吸血鬼バスター。地面を歩いてはいけないという呪いにかかっている。
デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター…【570年数年前】アセロラ姫のうなじに噛みつき、血を吸い、王女を吸血鬼にした、いわゆる真祖。
物語シリーズの順番は?どこまで映像化しているのか
以前『扇物語』の記事を書いた時に【物語シリーズ】を読む順番を解説したのですが、公式が『120秒でわかる!<物語>シリーズ』という動画を配信しているので、是非ご覧ください。
むしろ私は「ぱないの!」って何⁉
って感じですが。終わること自体が凄いことだよね。
そこは同意します。
【物語シリーズ】死物語<上>の感想
前回の『扇物語』では、前半の主役が阿良々木暦、後半の主役が千石撫子になっていましたが、今回の『死物語』では上下巻に分かれており、上巻の主役が阿良々木暦、下巻の主役が千石撫子になっています。
それぞれ独立した違う話なので、1冊ずつになってわかりやすくなりました。
両方物語が長くなったんですかねぇ。
…まさか【物語シリーズ】でコロナが流行るとは思いませんでした…。
怪異系ファンタジーだから余計に縁がないかと思ってた。
そして、物語の中で新型コロナウィルスが流行したことにより、西暦何年に起こったことか限定されてしまいました。
こうなると、阿良々木くんが大学卒業したあとの就職した話になる『結物語』を読み返したくなってきますね。
化物語が【2017年】のことか…そうか…。
現在シリーズ1冊目である化物語を、オーディブルで聞いています。
作中でもメタ発言が出てきますが、今回で【27冊目】だし、最初から全部読めとは言わないからオーディオブックの文化を活用してくれって書いてあって笑った。
ちょいちょいメタ発言を含みますが、アニメ化もしっかり意識されてますね。
…でも前回の『扇物語』はアニメ化出来ない仕様になってたし、死物語までアニメ化は…厳しいんじゃないかな。
オーディオブックは小説と違い、化物語は上、中、下巻に分かれています。
上巻の朗読はテレビのアニメシリーズで阿良々木暦役を演じた神谷浩史さん、中巻は加藤英美里さん、下巻の朗読は斎藤千和さんと、それぞれ声優さんが演じています。
斧乃木ちゃんの名言が光る
斧乃木ちゃんが名言を棒読みで言っていたので引用しておきます。
本は生活必需品か否か……。音楽やスポーツに関しても言われることだが、難しいところだ。
「必需品じゃなかったら生まれてないし、もっと前になくなってるよ。と、人工的に作られた怪異としては思うかな。むしろこう評価するべきだーーーー本っていうのは、こういうときに禁止されてしまうくらい楽しくて我慢しがたい、なくてはならないものなのだと。アーティストやクリエイターには是非誇ってほしいよ。私達は命がけで鑑賞したくなるほど価値のある作品を創出してしまったんだとね。本だけに、つい本気を出してしまったとね」
死物語上巻より引用
そうね…。命がけでもライブには行きたいし、鬼滅だってほしいんだよ。
それだけじゃないけど。本当いいこと言うなあ、これは名言だと思います。
作られた怪異のセリフとは思えないよ…。
これはコロナ禍じゃなければ出てこないセリフでしたね。
素敵。
斧乃木ちゃんの能力も光る
コロナ禍で飛行機が使えない中、どうやってヨーロッパまで行くのかと思えば…。
さすがファンタジー。死体人形の『例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』を使って渡航。
行く目的もファンタジーだけど、行き方もファンタジーだった。
いやこれ、普通に大変だと思いますよ、いくら怪異とはいえ、ジャンプで海外旅行してるからね。飛行機使わずにタダで旅行出来るけど消耗激しすぎるな?(笑)
童女の腰にしがみついてダイブするのもこれが最後かと思うと、寂しいものがあります。
コロナウィルスとは別の未知のウィルス
関係あるのかないのかわからないけど、斧乃木ちゃんが忍のことを『しのねえ』と呼ぶのは是非定着してほしい案件。
童女が少女を呼ぶのに姉さんつけるの無限に萌えられますね。
それにしても、こんな形で新型コロナウィルスと怪異のウィルスを絡ませるとは…。
コロナウィルスとは別の吸血鬼だけにかかるウイルス
- 致死率ほぼ100%のアンチ吸血鬼ウィルス
- 脱水症状が主な症状で、水も血液も受け付けなくなる
- 吸い飲みも点滴も逆流する
- 味覚や嗅覚がなくなるわけではないが、飲み込めずに吐き出してしまう
コロナよりひどいですね。
不死身の吸血鬼がここまでの症状になったら…。
だけど、不死身の怪異だったから逆に救いになったんじゃないですかね?
【600年以上】死ねなかったわけだから。
これ以上言うとネタバレになってしまうのでいいませんが、『死物語』というタイトルはピッタリだと感じました。
羽川翼と同棲…だと?
待って、ちょっとその辺さらっと読んじゃったんですが読み返して見たらありましたね。
世界から格差と分断は消えてなくなり、役目を終えて無事に帰国した羽川とは、今はアパートで同棲している。ゆうべは遅かったから、昼過ぎまでは起きないかな?
死物語上 230ページより引用
待て。えっ、だって最初の方では老倉さんを阿良々木家に呼ぼうとした時、
「ひたぎには言い訳しておくよ」
って言ってましたよね?
その時はひたぎさんと付き合ってたんですよね!?
どういうことなんですか、ムララギさぁぁん!失礼、噛みまみた!
確かに結物語では、ひたぎさんとくっついたり別れたりを繰り返していたけど、えっ、同棲するまでに至った経緯を詳しく書いてください!
略奪愛する性格じゃないって、ブラック羽川も言ってたはず!
それだけで1冊くらいにはなりそうだけど、同棲までの流れを詳しく長編で読みたいですね。
ひたぎさんは!?
略奪愛!?
大事なところをうっかりさらっと読んでスルーしてすみませんでした!
まとめ
- 死物語<上><下>では主役が違う
- 今回の上巻は阿良々木暦が主役の吸血鬼を中心とした物語
- 新型コロナウィルスが流行したため、若干時系列に歪みあり?
- とても<物語シリーズ>らしい終わり方だった
- 次の広告はないので上下巻で終了らしい
まだ下巻はありますが、10年ほど追いかけていたファンタジーなので寂しさはあります。西尾維新先生お疲れ様でした。
アニメ化は期待しないで待ってます。
個人的にモンスターシーズンは斧乃木ちゃん大活躍で、影の主役のようでした。
気になった方は是非、読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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