【小説】屍人荘の殺人あらすじ感想レビュー【ネタバレあり】

3.0
ミステリ
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シンカ
シンカ

こんにちは、シンカです

今回は今村昌弘先生のデビュー作、『屍人荘の殺人』について紹介します。
典型的なミステリだと…思っていました、途中まで。
まさかあんなゲームばりの楽しい展開になると、誰が予想したでしょう…。
発売してから結構経っているので、ネタバレも含めて感想を語っていきたいとおもいます。
結論は、エンターテイメントとしては面白かったです
最後まで楽しく読めました。
ただ、本格ミステリと言われると…少し疑問を抱いてしまう内容でした。
ミステリについて説明してくれる箇所があるので、それについてはミステリをあまり読まない人でも概要を理解できるかと思います。
シリーズ第1作なので、続編も読んでみたいと感じました。

 

サークルの合宿が悲惨なことに!首を突っ込んだミステリ愛好会の結末は?

 


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『屍人荘の殺人』の著者について

ミステリだけじゃない斬新な題材が評価の対象に!衝撃のデビュー作!

『屍人荘の殺人』の著者は今村昌弘さんです。
この『屍人荘の殺人』がデビュー作であり、第27回鮎川哲也賞を受賞しています。
ジャンルはミステリのようですが、今回はミステリ以外の要素もふんだんに使ったエンターテイメント性の強い作品になっています。
シリーズ1作目となる今作は、【306ページ】の長編ミステリとなっています。
この後に『魔眼の匣の殺人』、『兇人邸の殺人』が続きます。

 

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『屍人荘の殺人』を読んだきっかけ

ミステリを説明してくれる?初心者にもわかりやすく解説

シリーズ3作目が最近出たので、タイムラインでシリーズが話題になっていました。

以前感想を書いた移動図書館の小説『めぐりんと私。』でミステリー好きの男性と会話する女性の話が出てきましたが、その中で『屍人荘の殺人』もあげられていました。
実際にある小説なので興味を持ちましたし、読書垢のタイムラインでも見かけるシリーズだったので読んでみよう!と思い、今回読んでみました。
『めぐりんと私。』と『兇人邸の殺人』をそれぞれシリーズ1冊目だと思って借りて来てしまったこともあり、今回1作目から読むことにしました。

 

 

 

『屍人荘の殺人』の登場人物

登場人物は、合宿に参加する大学のサークルの人たちが中心になってきます。

 

  • 葉村譲(はむらゆずる)…神紅大学経済学部一回生。ミステリ愛好会会員。
  • 明智恭介(あけちきょうすけ)…神紅大学理学部三回生。ミステリ愛好会会長。「神紅のホームズ」と呼ばれている。
  • 剣崎比留子(けんざきひるこ)…神紅大学文学部二回生。幾多の事件を解決に導いた探偵少女。
  • 進藤歩(しんどうあゆむ)…神紅大学芸術学部三回生。映画研究部部長。
  • 星川麗花(ほしかわれいか)…神紅大学芸術部三回生。進藤の恋人。
  • 名張澄江(なばりすみえ)…神紅大学芸術学部二回生。神経質な性格。
  • 高木凜(たかぎりん)…神紅大学経済学部三回生。男勝りな性格。
  • 静原美冬(しずはらみふゆ)…神紅大学医学部一回生。映画研究部員。大人しい性格。
  • 重元充(しげもとみつる)…神紅大学理学部二回生。あるジャンルの映画のマニア。出版社より引用

この他、映画研究部の部員、OB、紫湛荘の管理人などが登場します。

シンカ
シンカ

名張澄江さんは神経質な性格=ナーバス
みたいな語呂合わせまで教えてくれる親切な登場人物だよ

小説の冒頭部分に登場人物が紹介されているので、わからなくなったら最初に戻ってみるのもアリかな、と感じます。

 

 



『屍人荘の殺人』のあらすじ

屍人荘の殺人は本格ミステリもあり、スリルな展開のありのパニックホラーです

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、『想像しえなかった事態』に遭遇し、紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明けーーーー。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!!

究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!

…え?ファンタジーじゃないの?嘘でしょ?

ミステリ??ああうん、そんな要素はあったよね、え??ファンタジーでしょ??

 

 

 

『屍人荘の殺人』の感想


個人的にはとても楽しい小説でした。

が、いろいろ突っ込みどころがありすぎてある意味面白い感じに。
いえ、明智さんの悪口じゃないんです、途中まで推しだったが故の悲しみです。

明智さんいいところがなさすぎる件

明智さんというめっちゃ推理できそうな感じの、探偵役みたいな人が出てくるんですが、本当にホームズ?名前負け?というくらいにいいところがなかった。
あの結末になるんだったら、せめて、…せめて最初のカレーうどんの件でドンピシャで当ててくれよ。
そこを外しても本編で事件が起きても明智さんが活躍するならまだ出てくる価値はあった。
でも、首を突っ込むだけ突っ込んで真っ先に脱落。
しかも渾身の力で女子部員をかばったのに、そこだけはいいと思っていたのに何と助けたのが犯人だった

明智が犯人を助けたことにより連続殺人が起きた

と言っても過言ではないよね?見せ場どころか詰んでる。やばい

いいところがないにも程があるわ。何この茶番。

映画の俳優さん中村倫也とかマジ。とか思いました。作文。

多分映画は見ない…。

明智さんのキャラはよかっただけに、もう少し活躍して欲しかったです。
ちなみにキャラは好きだし途中まで推していたので、余計に残念感が増しました

 

シンカ
シンカ

ファンタジーで好きになった推しがたいてい死亡率高い

 

旦那氏
旦那氏

これファンタジーじゃないからね、ミステリだから

 

このキャラいいなってアニメ見てたら秒で死んだファンタジーとかある。
ミステリでしたっけ?そうでしたね。

 

葉村譲について

彼はまあよかったです。うんでも時計の件はさ、ゾンビがうろうろしてる中死体になった男の部屋まで取りに行く価値はあるのか、と。疑問に思うところです。
彼にとっては大事な時計だったんだよ、せめてかばんに入れるなりすればよかったのに…男性はあまりかばんとかは持たないのでしょうか。
ミステリオタクで少しは活躍するかと思ったら、多分活躍してたとは思うのですが、犯罪ほう助みたいな形になってしまって結構残念でした。

ゾンビマスターのインパクトには勝てませんでしたね。

剣崎比留子さんについて

色々突っ込みたいところですが、この方少しマイペースにボケる悪癖があるようですね。
登場人物を覚えやすくするために語呂合わせをしてくれたのはよかったと思います。

人の助手を引き抜こうとするな。

葉村くんを気に入って引き抜こうとするわけですね、シリーズ1作目から。
いくつか明智と葉村で事件解決してて、剣崎さんが気に入ってーー、っていう流れならまだ納得できたかもしれません。
が、シリーズはまだ始まったばかり、実績は何もない2人から引き抜こうと。
少し強引な感じはしました。
うん、葉村君が断ってくれてよかった。
少し明智さんを思い出してほしいよね。
キャラは好きだったからさ…。明智さん無能だったけど



ミステリというか…。

『めぐりんと私。』で初心者でも読めるミステリ、として司書が勧めていた『屍人荘の殺人』ですが、連続殺人の謎を解く要素はあるけど、ゾンビに包囲されて立て籠るので、パニックホラー要素の方が強いです。
なんで司書がわざわざこれを勧めるのかな?と考えてみました。

  • 探偵役の比留子さんがあまりミステリに詳しくない
  • 葉村くんがミステリオタクで知識を披露する
  • ミステリ用語を葉村くんが解説してくれる

など、初心者向けの解説があるため。
クローズドサークルなど、以前わからなくて調べたミステリ用語なんかもしっかり解説してくれていました。

 

Fate/Grand/Oder(余談)

私がプレイしているソシャゲで、『Fate/Grand/Oder』という歴史上の人物を召喚してバトルするゲームがあるのですが、2020年夏の水着イベントに、『サーヴァント・サマーキャンプ!~カルデア・スリラーナイト』というゲームがあります。
夏の湖畔でゾンビに包囲された建物の中でサーヴァントたちが戦ったり、死んだり、ピザとコーラで乾杯していたりしたゲームがあったのです。
設定と状況がもうFGOにしか見えなくて笑いながら読んでました、ごめんなさい
好きですよ、『屍人荘の殺人』。
思わずゲームを振り返ってプレイしなおしていたりしたので、読了が遅くなりました。

 

 



まとめ

  • ミステリというかパニックホラー
  • ホラー苦手な人にはお勧めはあまりしない
  • ライトなミステリなので楽しく読める
  • 探偵役が無能

話題になっている作品だったので読んでみましたが、思いのほか面白かったのでよかったです。続編は気が向いたら読むかもしれない。
推しが大変な結末になってしまいナーバスになりましたが、基本推理小説なので楽しく読めると思います。

気になった方はぜひ手に取って読んでみてくださいね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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