『ムゲンのi』(下)のあらすじと感想レビュー 【ムゲンのiの意味とは】

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シンカ
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こんにちは。元司書のシンカです。

 

今回は、知念実希人先生の『ムゲンのi』を読んだので、その感想を書きます。
今回の下巻は通常通り愛衣がククルとともに夢幻の世界に入り患者さんを救うことと、愛衣の身辺できな臭さが増し、謎の『4人目のイレス患者』と、半年前に事件に遭ってしまった男性について、夢幻の世界について、『少年Xとは誰なのか?』などさまざまな伏線が回収されてとても面白くなっています。
医療サスペンスでありながらしっかりファンタジーというジャンル分けが難しい作品でしたが、最後まで楽しめました。
ミステリもあり、恋愛小説でもあり、家族小説でもある本作品は、考えさせられることが多く、伏線回収も鮮やかでした。
なるべくネタバレなしに感想を書いていきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

最後にタイトルの意味を回収!漢字にすると驚くタイトルの意味


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著者について

『ムゲンのi』の著者は知念実希人さんです。
経歴や著書についてはこちらの記事でまとめておりますので、ぜひご覧ください。

 

『ムゲンのi』はこんなあなたにおすすめ

基本はミステリーやファンタジーが強いですが、家族小説な場面もあったりで色んな好きに対応できそうな小説です。

  • ファンタジー好きな人
  • ミステリーが好きな人
  • 医療ドラマが好きな人
  • 小動物が好きな人

 



『ムゲンのi』はAudibleでも楽しめます!

Audibleというアプリで聴く読書を使用しておりますが、小説の内容をそのまま朗読してくれるため、音楽を聴くように楽しむことができます。

メリット

  • 月額1500円で12万冊以上が聴き放題になります
  • 倍速で聴くことができ、作業中でも音楽を聴くように本を読むことができます。
  • アニメの声優さんが朗読してくれるので耳が幸せです。
  • ムゲンのiのナレーションは宍戸留美さんです。
  • 車の中で本を読むと車酔いしたりしますが、Audibleでは音楽を聴くように小説が読めるので車酔いの心配はありません。
  • 紙の読書のように目を酷使しないので、目にも優しいです。

 

デメリット

  • 話題になった本やメディア化された本はあるが、Audibleにない本もある。
  • シリーズがすべてあるわけではなく、1はあっても2がないとかある。
  • 作業しながら聴くので集中ができない。
  • あまり聴かないときは料金が高く感じる

使わない場合はすぐ退会できるので、そこもポイントだと思います!
紙の本で購入すると1冊1700円ほどしますので、【12万冊聴き放題】はお得です。

『ムゲンのi』下巻のあらすじ

下巻は上巻ではなぞだったことが、気持ちよく回収されていきます。
中でも、タイトルの意味が最後の方でわかったときには感動しました。
読み返して復習したい。

 

愛衣は魂の分身<ククル>と夢幻の世界に飛び込み、眠りから醒めない奇病・イレスに罹った患者のマブイグミ<魂の救済>に次々と成功する。
やがて、患者の心の傷が、23年前の通り魔事件と頻発する猟奇殺人に繋がっていることがわかる。
感動と驚きのフィナーレが待ち受ける超大作ミステリー、ここに完結。
2020年の本屋大賞ノミネート作が待望の文庫化!

Amazonより引用

 

 

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『ムゲンのi』の登場人物

 

  • マブイ(魂)を吸われてしまった患者
  • サーダカンマリ…マブイを吸った人
  • 愛衣を中心とした医師たち
  • 23年前の通り魔事件の犯人『少年X』…最初は誰かわからないが、物語が進むにつれてわかってきます
  • 愛衣の家族たち…父、おばあちゃん、猫、ウサギ
  • 夢幻の世界の案内人…ククル…愛衣のククルだけでく、マブイを吸われた患者たちにもそれぞれククルがいる
  • ユタ…夢幻の世界に這入り込んで傷ついたククルを救う霊媒師
  • 久内宇流子(くないうるこ)…愛衣の病棟に入院している患者

 



『ムゲンのi』下巻の感想



医療×ファンタジー×ミステリーという、色んなジャンルが混ざったお話しでしたが、その分最後まで楽しむことが出来ました。
しっかりミステリーでもあり、ミステリー好きにはぜひおすすめしたい作品です!
主人公の愛衣が治した患者さんと患者さん同士の繋がり、
ククルとはなにか、少年Xとは誰なのか、さまざまな謎が一気に回収されるので気持ちの良い終わり方でした。

少年Xについて

まさかあの人が、という感じのびっくりする人が犯人でした。
いやあ、身近な人すぎてなかなか気づかないです。
ここで誰か言ってしまうと本を読む意味がなくなってしまうので名前は伏せますが、この人物がだんだん怪しい行動を取ってきたときは感動すら覚えました。
夢幻の世界だから心象変化によって、今まで普通だった人の行動が変化していくのが面白かったです。

 

マブイについて

サーダカンマリな人、とおばあちゃんがいっていましたが、なるほどそうきたか、と思いました。
開かずの扉、患者が誰か教えてくれない関係者たち、読めないカルテ。
いろいろな謎が最後に回収されていきます。
ファンタジー要素も強かったけど、やはり最後は謎解きになるので面白かったです。

ムゲンのiについて

上巻を読んだ時点では、漢字に直せば『夢幻の愛衣』になるのかな、と思っていました。それが終盤にかけて家族の『無限の愛』だとわかるときはもう泣きそうになりますね。とても感動できます。
なるほど、タイトルの意味わかると家族小説だったということもわかります。
ファンタジーならではの感動の仕方ですね。ファンタジー抜きだったらこうはならない。

 

 

 

『ムゲンのi』が好きな人はこちらもおすすめ

『invert 城塚翡翠倒叙集』というミステリー小説がありますが、翡翠ちゃんが探偵なので、通じるところはあるかなあと思います。同年、一緒に本屋大賞にノミネートされた作品の続編なので、楽しめると思います。
倒叙集なので犯人が判っている状態で推理していくのですが、それでも騙されます。面白いのでぜひ読んでみてください。

 

★★★★★
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリーベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補
あまりの衝撃的結末に続編執筆不可能と言われた、5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』待望の続編!

すべてが、反転。

あなたは探偵の推理を推理することができますか?

綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?

ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集!

invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
inverted detective story:
倒叙推理小説

Amazonより引用

 

 

まとめ

  • 4人目のイレス患者とは誰か?
  • ククルとは何か?
  • 少年Xとは誰か?
  • ユタ(霊媒師)の能力とは?

今回は医療小説であり、推理小説であり、ファンタジー小説でもある『ムゲンのi』について感想を書きました。『ムゲンのi』を漢字に直すと、そうだったのかという驚きとともに家族小説という感動を得ることが出来ます。
最後は少し駆け足だった感はありますが、その分最後まで飽きずに読めてかつ再読して確認したい!と思いましたので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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