『時をかけるゆとり』読書感想文とレビュー【ゆとりだって青春だ】

3.5
エッセイ
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シンカ
シンカ

こんにちは、シンカです

今回は朝井リョウ先生のエッセイ第1作目の『時をかけるゆとり』を紹介したいと思います。

何か読みたいけど、ミステリーや恋愛など、少し重たいものは疲れる…。

何も考えずに読みたい!笑いたい!
という方にオススメしたい本です。

こちらのエッセイは3部作となっており、他に『風と共にゆとりぬ』、『そして誰もゆとらなくなった』があります。

『時をかけるゆとり』はゆとり世代の方も、そうでない方も楽しめる作品です。

シンカ
シンカ

ちなみに私はゆとり世代ではない

旦那氏
旦那氏

土曜日は普通に午前中授業あったし、放課後は部活だったし
…火曜日はエヴァが見たかったから自主的に休んでたけどね、部活

シンカ
シンカ

な、なんだってーーー!

 

疲れた時に読んでほしい、笑い満載の一冊


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『時をかけるゆとり』の著者について

時をかけるゆとりの著者は、先日記事にした『何者』の朝井リョウさんなので、著者についてはこちらで説明しております。
よかったらご覧ください。

 

 

 

 

『時をかけるゆとり』を読んだきっかけ

『時をかけるゆとり』を読んだきっかけは、Twitterのタイムラインで『そして誰もゆとらなくなった』を知ったからです。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』、森博嗣の『そして二人だけになった』と共に『そして誰もゆとらなっくなった』を一緒に映している画像がありまして、独自で『そして』シリーズ(笑)と言っていたので興味を持ったのです。
本家のミステリー『そして誰もいなくなった』は読んだことありますが、他は読んだことなかったので読んでみよう、と思いました。
また、『そして誰もいなくなった』の類似タイトルはいろいろあるらしく、『こうして誰もいなくなった』有栖川有栖や、『そして誰も死ななかった』白井智之、
『そして誰もいなくなる』今邑彩など、タイトルだけではなく内容のオマージュも多数あるようです。※敬称略
『そして誰もゆとらなくなった』はエッセイの三作目で、一作目が『時をかけるゆとり』だと聞いたので、一作目から読んでみました。他の類似タイトルの本も今後読んでいきたいと思っております。

 

 

 

 

『時をかけるゆとり』のあらすじ

『時をかけるゆとり』は、著者の朝井リョウさんが大学生だったころ、社会人になってからのエピソードを中心に【23篇】からなっています。
どれも面白おかしく書かれており、出先で読むなよ!と忠告してくれたフォロワーさんの気持ちがわかるエピソードでした。

 

もくじ

年表

学生編
①便意に司られる
②ダイエットドキュメンタリーを撮る
③地獄の100キロハイク

 

などなど、目次を見ただけで面白い。
年表の生まれた瞬間の表現が面白い。
このままだと、面白いしか書けないので、とりあえず感想を書いていこうと思います。

 

 

『時をかけるゆとり』の感想


学生時代はこんなだったよね…、と懐かしくなると同時に思いました。
『頭がいい人も意外と私たちと同じなのでは?』と。
人を驚かせるようなミステリーを書いている方、SNSをホラーのように書く方も学生時代は友だちと旅行し、いろいろな失敗をしている。
お母さんのエピソードは思わずふふっと笑っていました。
お母さんもいいキャラしている。

シンカ
シンカ

テレビのリモコンがないって言って、探し回ったら冷蔵庫の中で発見された私の母親を思い出しました

旦那氏
旦那氏

親子で似るもんだな…

シンカ
シンカ

え?

旦那氏
旦那氏

え?

 



お母さんもなかなかいいキャラしていて面白い

大学受験の時に泊まるホテルを予約するのに試験当日に予約しちゃったとか、車から出てくる湯気を爆発だと勘違いするとかいろいろありましたが、個人的にはガラケーからスマホに変えるエピソードが最高でしたね。
携帯屋のお姉さんも脱力しただろうなぁ…。
あそこで朝井さんがお母さんに電話をかけなければ、気づくのはいつになっていたかを考えるとそら恐ろしいです。
芸人じゃなくても面白いなんてさすがですね!
冒頭で言ってましたが、芸能人のお母さんもたいてい面白いのは確かです。
芸人のお母さんとか出てくると面白いからもっと出て来てくれ…とさえ思います。
だからといって自分がそうなるのは解せぬというわがままな心理。

 

例えば旦那氏に「死んだら化けて出てやるんだから!」と言っても、

 

旦那氏
旦那氏

シンカさんが出てきても全然怖くないし、むしろ存在自体が面白いから、化けて出て来ても何の問題もないよ!

と言い切られました。

解せぬ。

存在自体が面白いってどういうことだ。

学生時代編9,10 旅行を失敗する

個人的にはこのエピソードが好きでした。

楽しかったことを書いてもなんにもおもしろくないので、中でも印象的だった出来事のみを綴っておこうと思う。

いやあの…、旅行の思い出は普通、楽しかったエピソードを書くものなのでは?
前回がいい話っぽく終わって反省までしている…。どういうことだ。
北海道に行けなかったエピソードは最高でしたね。
そうだよね…、一週間以内にお盆の時期に北海道行こうとするとか、無理だよね。
みんな明るく「北海道って意外と行けないんだねー」とか言ってて吹いた。

 



歩くのと自転車で行くのと

学生時代編のエピソードに、『地獄の100キロハイク』というエピソードがある。
ハロウィンの時期に仮装しながら125キロを歩くという狂ったイベントに参加したらしい。
二日間かけて埼玉県から早稲田大学まで歩くのかぁ、強歩大会も真っ青だな、と思いながらこれを読んでいたのですが、そのあとにもっとすごいものが出てきました。
『地獄の500キロバイク』です。
こちらを読むと、最初のドMなハロウィンの祭りが壮大な伏線のように感じられます。ドMにもほどがありますわ。
自転車で東京から京都まで行くの…?
私は絶対やらない自分探しの旅かしら。
とか感じました。
先日山梨県から愛知県まで車で旅行してきましたが、車で走行してても浜名湖の周りは遠く感じました。
東京から京都までなんて、それは臀部が大変だよねえ、と遠い目をしたものです。

トイレの話が多い

それにしてもこの人、お腹の話とトイレの話、多いな。

と思いながら読んだ今回のエッセイです。
まず最初に便意に司られ、受験の時もお腹がゆるくなり、地獄の500キロバイクでは自転車走行中に痔になっています。
どれもこれも、外出先で読んだら吹き出してしまいおかしな人認定されそうなエピソードでした。
私はタカをくくっていました。
いくら面白いとは言っても、外出先で読んでも大丈夫だろう、と。
私は産婦人科の待合室で、この本を開いたのです。
診察室までポーカーフェイスを保つという私の野望は、見事に打ち砕かれました。
まず、ここで待っていてくださいねと案内された待合室が、テレビのある部屋だったのです。
その時、ちょうど旅行を失敗するエピソードを読んでいました。
笑うのはくすっと笑う程度で済みましたが、何の前触れもなくテレビからマクドナルドの『時をかけるバーガー』のCMが流れて来たのです。
これにはやられました…。うっかり吹き出してしまい、隣の女性から変な目で見られてしまいました。
『時をかけるゆとり』を読みながら『時をかけるバーガー』とか…。
やめてくれないかな。診察室までポーカーフェイスで行く、という私の野望が…。
人の言うことはちゃんと聞こうね、というお話でした。
朝井さんはこの本を『完全なる無益』と言っていますが、就活時の試験のエピソード…『何者』で拓人たちが受けていた試験の実際の感想などがありますので、『完全なる無益』とも言えないのではないかと感じます。
とにかく面白いので、一度読んでみてください。



まとめ

  • 朝井リョウさんのエッセイ三部作のうちの一作目
  • このあとに、『風と共にゆとりぬ』『そして誰もゆとらなくなった』がある
  • 大学生時代と、社会人時代のエピソード23篇からなる爆笑エピソードが満載
  • 疲れて何も考えたくない時に読んでほしい
  • 直木賞作家だけど親近感がわく

今回は小説ではなくエッセイを読みました。
あまりにも面白かったので、何か読書をしたい、軽いものが読みたいと感じた時にピッタリの本です。
こんなに面白いと思わなかったので、続編のエッセイや、他の著書ももっと読みたいと感じました。
ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!

 

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