『数えずの井戸』あらすじと感想レビュー 江戸怪談シリーズ3冊目

3.0
ホラー
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シンカ
シンカ

こんにちは。元司書のシンカです

 

今回は京極夏彦先生の『数えずの井戸』を読みましたのでその感想を書きます。
番長皿屋敷のお皿を数える幽霊で有名なお菊が主人公です
江戸怪談シリーズですので、シリーズの順番としては『嗤う伊右衛門』『覘き小平次』に続く3冊目となりますが、ひとつひとつは別の怪談のため、これだけ読んでも充分に楽しめます。
また、もう一つのシリーズ『巷説百物語シリーズ』との関連もあり、両方のシリーズを知っている方はどちらもにやにやできると思います。
私は3冊目と知らずにこれから読もうとしてしまい、『覘き小平次』から読みましたが違う話なので、どれから読んでも大丈夫です。
有名な番長皿屋敷の怪談ですが、菊がまだ生きており、なぜ皿を数えるようになったのかミステリーのような語りになっています。
ぜひ、最後までご覧ください。

 

 

菊はどうやって死んだのか?怪談だけではないミステリー要素が楽しいシリーズ3冊目


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『数えずの井戸』の著者について

『数えずの井戸』の著者は京極夏彦さんです。
小説家であり、意匠家でもあります。1963年北海道生まれの方です。
1994年、かねてよりアイデアを温めていた『姑獲鳥の夏』で小説家デビューをしておられます。シリーズ2冊目の『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、『後巷説百物語』で第130回直木賞『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞されております。
京極先生の小説は妖怪本、ともに鈍器本として有名であり、まるで辞書を読んでいるかのような分厚さで話題になっています。
今回の江戸怪談シリーズと関連のある『巷説百物語シリーズ』が完結ということで話題になっております。
私は『百鬼夜行シリーズ』『江戸怪談シリーズ』『巷説百物語シリーズ』を読んでいます。
今後も読んでいきたい作家さんです。

 

 

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『数えずの井戸』のあらすじ

『数えずの井戸』は番長皿屋敷を舞台にした有名な怪談を題材に、その時何が起きたのか、菊はなぜ死んだのかなどミステリーの要素を含む怪談物語です。

 

不器用さゆえか奉公先を幾度も追われた末、旗本青山家に雇われた美しい娘、菊。
何かが欠けているような焦燥感に追われ続ける青山家当主、播磨。
冷たく暗い井戸の縁で、彼らは凄絶な事件に巻き込まれる。
以来、菊の亡霊は夜な夜な井戸より湧き出でて、一枚二枚と皿を数える。
皿は必ずーー欠けている。
足りぬから、欠けているから。永遠に満たされぬから。
無限地獄にとらわれた菊の哀しき真実を静謐な筆致で語り直す、傑作怪談!

出版社より引用

 

有名な怪談でお化け屋敷などでよく皿を数えてるのは見たことありましたが、ここに出てくるのは生前の菊と周りの人たちの事件です。
そして、巷説百物語シリーズの登場人物がこちらでも関わってきます。
あと、シリーズ3冊目ということをあとがきで知り、2冊目から読みなおしましたがこれ単独でも楽しめる仕様となっております。
巷説百物語シリーズを読んでいる人ならにやにや出来るかもしれません。

 



『数えずの井戸』の登場人物

 

シンカ
シンカ

今回は『江戸怪談シリーズ』の3作目になります

 

旦那氏
旦那氏

順番的には

『嗤う伊右衛門』

『覘き小平次』

『数えずの井戸』になりますね。

単独だけでも楽しめますが、シリーズ最初からのほうがわかりやすいです

 

 

  • 菊(きく)…18歳を過ぎた町娘。ひと際に聡明だが先を読みすぎて動けなくなってしまうため、自分はばかだと思っている。善良な人間だが要領が悪いので奉公先をいつも追われてしまう。
  • 静(しず)…菊の継母。
  • 青山播磨(あおやまはりま)…直参旗本。1400石の青山家の新当主。25歳。いつも何か欠けたような気分でいる
  • 大久保吉羅(おおくぼきら)…次期若年寄と目される大番頭・大久保唯輔の息女。青山家に花嫁修行として乗り込む
  • 遠山主繕(とおやましゅぜん)…遠山家の非嫡男の部屋住で、白鞘組の一員。細面の精悍な顔つきだが、時に蛇のような顔をすることがある。

 

『数えずの井戸』の感想



番長皿屋敷のお菊さんと言えば、井戸の中から皿を数え続けるのが有名ですが、こちらは菊が生きており、菊が死ぬときに何といったのか、菊はなぜ死んだのかなどミステリーっぽくなっています。
江戸怪談シリーズとか言いながらホラーではなく、ほんのり恋愛小説も含まれるようです。
ただ、彼女がなぜ死んだのかというフレーズ、彼女が最期に何を言ったのかについてに関しては、京極夏彦先生デビュー作の『姑獲鳥の夏』とテーマが似てるかな、と感じました。やはり現代と江戸の違いとはいえ、雰囲気は似ています。
また、江戸怪談シリーズ2作目の『覘き小平次』の主人公、小平次がほとんど話さない設定だったので、単行本でも薄かったのですが、この『数えずの井戸』では文庫本で【729ページ】となかなかの鈍器本です。
京極先生のご本はどれも辞書のように分厚いことから鈍器本としても有名です。
話すと長くなるんだよなあ、やはりほとんど話さない設定の小平次は異例だった気がします。

菊について

菊の生前の様子や、思考の変化などいろんな方面の番長皿屋敷が見れて楽しかったです。ただ、そうだね…。相手が自分を嫌いでも、風当りが強くてもそういう相手ほど菊が嫌いになったら拉致が明かない、とか。
確かにそれはその通りだし、成瀬は天下を取りにいくの成瀬もそんなことを言っていたように思いますが、この菊の場合はそれが度が過ぎてて少し辛いような気がしました。
ちょっと、お姫様の側仕えになってからなんか顕著でねー。
挙句あんまり考えないように「私は莫迦だ」って言って逃げちゃっているので、どうも長いように感じました。
怪談とはいえ出てくるのは人間のみで幽霊のゆの字もないので、その点ではホラー苦手な人にもおすすめできます。
どちらかというと、怪談よりもミステリーに近いので、ミステリー好きさんにもおすすめしたい作品ですね。



青山播磨について

彼については、最初普通の常識人かと思ったら菊以上にぶっ壊れてましたね。
主膳ほどではないけど…。やっぱり井戸の側にはなにか変な感じの魍魎とかいるんじゃないでしょうか。最後は怖かったです。
家宝の皿を巡って何人が死んだか…。菊の母親までも井戸に身投げするとは思わなかった。
確かに、家宝も大事でしょうが、こんだけ死体が転がるともはやホラーではなくミステリーでもいいと思います。
ジャンル分けが難しい。又市が探偵みたいな立ち位置ですね。
やるせないというか、切ないというかです。
京極作品はそういう系が多いような気がします。

遠山主膳について

彼については腐女子脳が炸裂するいいキャラでしたね。基本、立ち位置としては前回の『覘き小平次』の動木運平とほぼ変わらないです。ぶっ飛び具合もよく似てる。それでいて敵か味方か微妙なところはもうなんか、微妙なキャラとしか言いようがないですね。そんなに播磨のことばっかり考えて…

それ、もう恋だよ!!

え?違う?そんな馬鹿な!ぶっちゃけ菊と播磨より主膳のほうが萌えるので好きです。

 

 

前作の記事はこちら↓↓

 

京極夏彦先生他シリーズのブログはこちら↓↓

 

『数えずの井戸』が好きな方はこちらもおすすめ

『数えずの井戸』だけではなく嗤う伊右衛門からずっとリンクしている『巷説百物語シリーズ』をおすすめします。
舞台は同じく江戸時代、又市が活躍する面白おかしい怪談話です。
このシリーズは直木賞を受賞したり、今回も完結編が出たりと、話題になっている小説です。

怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧――。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが……。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。世の理と、人の情がやるせない、妖怪時代小説、第一弾!

Amazonより引用

 


まとめ

今回は京極夏彦先生の『数えずの井戸』の感想を書きました。
怪談かと思ったら人間ドラマの濃いミステリー風味になっているので、ミステリー好きな方にもおすすめできる作品です。

  • 現在の東京舞台の、番長皿屋敷で井戸から出て来て皿を数える菊が主人公
  • 主人公の菊は生きており、奉公人として働いている
  • なぜ菊は死んだのか?なぜ皿は欠けたのか?などミステリー的な謎が多い
  • ホラーのようでいて幽霊は一切出てこない

いつもの京極作品、という感じでしたが今回も楽しめました。単独でも楽しめますが、嗤う伊右衛門から始まるシリーズ3冊目になっておりますので、気になった方は嗤う伊右衛門から読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。



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