イクサガミ 天のあらすじとネタバレ含む感想レビュー 

時代小説
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シンカ
シンカ

こんにちは、元司書のシンカです。

 

今回は今村翔吾先生の『イクサガミ 天』を読了しましたので、その感想を書きます。時代劇とはいえ難しいことはあまりなく、10万円をかけて京都から東京まで目指すというわかりやすいルールでした。
エンターテイメント性が高いチャンバラものであり、Xのフォロワーさんから「早く読んでください、お願いします!」「イクサガ民になるのです!」と2人がかりで勧められましたので、読まないわけには!
…結論としましては、読書垢の皆さまがいいよ!と勧めるものはみんなよい、ということです。
あの勧めっぷりは尋常じゃない…。
少年漫画を好きな方に特におすすめします。
地まで読みましたが順番に感想を書いていきたいと思います。
最後までご覧ください。

 

10万円を賭けて京都から東京へ!札よりも命が軽いデスゲーム!


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『イクサガミ 天』の著者について

『イクサガミ』の著者は今村翔吾さんです。
1984年京都府生まれの方で、2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鷲組』(祥伝社文庫)でデビューしておられます。
2020年、『八本目の槍』(新潮社)で第41回吉川英治文学新人賞を受賞されております。同年、『じんかん』(講談社)で第11回山田風太郎賞を受賞しました。
2021年、『羽州ぼろ鷲組』シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞しております。2022年、『塞王の楯』(集英社)で、第166回直木賞を受賞しておられます。
他の著書に、『くらまし屋稼業』シリーズ『童の神』(角川春樹事務所 時代小説文庫)『ひゃっか!全国高校生花バトル』(文嚮社)『てらこや青義堂 師匠、走る』(小学館)など著書は多数です。
私は『イクサガミ』が初めてです。

 

 

 

『イクサガミ 天』を読んだきっかけ

『イクサガミ 天』を知ったきっかけはXのフォロワーさんによる読了ポストです。
普段時代物はあまり読みませんが、『イクサガミ 天』はジャンプコミックスで連載していた『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』とほぼ似たような設定だということに興味を持ち、つい購入してしまいました。
結論は『みんなが勧めるものは面白い』です。あなたも、勧められたらとりあえず読んでみることをお勧めします。
ちょうどシリーズ2冊目の『イクサガミ 地』が発売されてすぐに知ったので、1冊目の『イクサガミ 天』から読み始めました。

 



『イクサガミ 天』はこんなあなたにおすすめ

  • 歴史ものは苦手だけど読んでみたい人
  • 少年漫画が好きな人
  • RPGのゲームが好きな人

 

もちろんデスゲームなので殺人描写はありますが、中学生でも楽しめる高いエンターテイメント性のあるチャンバラです。
「殺人描写は残酷ですか?中学生が読んでも大丈夫な内容でしょうか」
とXのフォロワーさんから聞かれましたが、猟奇殺人などの残酷描写はあまりないため、中学生でも安心して楽しめる作品だと思います。
戦闘シーンはぜひアニメ化してほしいものです。

 

 

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『イクサガミ 天』のあらすじ

明治11年の京都から物語は始まります。
大金を得ることが出来るという怪文書が出回り、京都の天龍寺に292人が集まります。

始まったのは七つの掟がある奇妙な「遊び」。
木札に書かれた点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せというのです。
参加者には一人一枚の木札が配られます。
点数を稼ぐ手段は一つ。

大金を必要としていた主人公嵯峨愁二郎は、十二歳の少女・双葉と共に道を進んで行くが、強敵が次々に現れるのです。
金か、命が、誇りか。
滅びゆく侍たちの死闘が始まります。



『イクサガミ 天』の登場人物

 

  • 嵯峨愁二郎(さがしゅうじろう)…主人公。登場時年齢は28歳。
    武器は刀。五条大橋に捨てられていたのを師匠に拾われて、鞍馬の山中で育ちます。『京八流』の後継者の一人であり、奥義「武曲」と、一貫から譲り受けた「北辰」を会得しています。
    鞍馬での継承戦を逃げ出した後、東京を経て京へ入ります。
    『刻舟(こくしゅう)』と呼ばれる剣客として活躍し、戊辰戦争や上野戦争にも参加していました。明治になってからは刀を使わない生活をしていたようです。
  • 香月双葉(かつきふたば)…丹波の亀岡出身の12歳の少女。武器は短剣。母の病気を治すため、新聞を頼りに京へ入りました。
  • 柘植響陣(つげきょうじん)…元伊賀同心。登場時年齢は28歳。武器はせんけんと呼ばれる手裏剣の意味を持つ武器を持っています。変装が得意で、普段は上方訛りですが、声音や話し方を自由に変えることができます。

 

 

 

『イクサガミ 天』の感想



基本はジャンプの『るろうに剣心』とほぼ同じ。
主人公の年齢や時代、剣客になるまでの経緯、武器、奥義などがまんまるろ剣にそっくりと思いました。なので、るろ剣が好きな人にはオススメです。
少年漫画を読んでいるようなので、歴史小説苦手、という方にもオススメできるでしょう。
あと、設定だけならFate好きにはたまらない。
292人の中から強い9人を残らせて大金を得るというシステムはまんま聖杯戦争ですね!人数はこちらの方が多いけど!
時代劇版Fate、生身の人間宝具なし奥義ありって感じですわ。
FateはTYPEーMOONで出しているゲームですが、『7人の魔術師が7人のサーヴァントと戦いながら最後の一人を決め、願いを叶える願望器である聖杯を手に入れよう』とする儀式を行うゲームです。
規模は違えど、設定は蟲毒によく似ていると感じます。
実際タイムラインで『Fate好きにはたまらない蟲毒の設定』って言っている方もおりました。
楽しい設定をそのまま小説にしたようなエンターテイメント性の高い話なので、殺人描写はありますが中学生の子でも楽しめる内容だと感じます。
鬼滅要素はあるかなあ、全集中の呼吸に似た設定もないことはない。
どちらかというとるろうに剣心とFateを足して2で割ったような感じ…(知らない人にはわからないですね)

もちろん普通の時代劇としても楽しめます。

トーナメント戦で戦いながら東京へ向かうので、最初292人いた参加者は徐々に減っていきます。

主人公は最後まで生き残れるのか?

目的の大金を手に入れることができるのか?

双葉が一緒で今後どのような展開になるか楽しみです!



双葉について

彼女はただのお荷物でしかなくなってるけど、今後修行して強くなったりすんのかな?双葉がいたから響陣も信用して手を組もうってなったようだけど、それにしても非戦闘員すぎる。
愁二郎がいなかったら真っ先にやられているはずの存在。
実際愁二郎が守ってやらなかったら集団で狙われてたでしょうね。
短剣しか持ってないし、基本しか出来ていない。
るろ剣の薫はそれでも剣術の師範代だったし、充分戦力になったわけですよ。
今の状態だったらただのお荷物だけど、今後どうなっていくのか。
弥彦のように修行して強くなるのかそれとも…。
双葉には今後に期待ですね。

愁二郎について

明治11年の設定だし、年齢は28歳だし剣客だし、戊辰戦争とかに参戦してたし、明治になってからはなるべく人を殺さないようにしてたからもうまんま剣心じゃん!
と思いながら読んでました。
ついでに。るろ剣の場合は戦いながら東京から京都まで行くけど、これは京都から東京へ向かう感じ。戦いながら。
るろ剣の場合は東京に薫を置いていったけど、双葉の場合はパーティーに加えないといけないわけで…。
闘いながら守って行かなければならないというのが枷というかお荷物というか、それが吉と出るか凶とでるか。
今のところ「子どもだから」と見逃してもらったりしてますね。

その辺がミソかもしれない。

地名について

明治時代の地名に沿って行動しているので、地名が少し難しいです。
特に途中の通過地点である『池鯉鮒』は読めませんでした、
あとで読み返してみたらちゃんと『ちりゅう』って振り仮名振ってあった。
今では知立市になっているそうで、去年旅行に行った場所に近いところでした。
地図を読むのは苦手なので、巻頭にちゃんと地図がついてて、ここでは何点必要だよ、とかルールが書いてあるのはありがたいです。
わかりやすい。
天を読んだ段階では響陣が好きですね。
最後まで生き残ってほしいところです。

蠱毒について

もはやゲーム小説漫画などでおなじみの『蠱毒』
もう一度おさらいすると、概要はこんな感じです。
蠱毒(こどく)とは古代中国で横行した呪術の一種であり、なかなかエグい呪術です。
蠱道(こどう)、蠱術(こじゅつ)、巫蠱(ふこ)などとも呼び、小さな入れ物の中に大量の生き物を閉じ込めて共食いさせ、最後に残った1匹を呪詛の媒体に使うという何ともエグい呪術です。
これを人間でやろうとしているイクサガミ…なかなかエグい設定で面白いです。

 

イクサガミ 天が好きならこちらもおすすめ

Fate/staynight

Fate/staynightは、TYPEMOONから出ているノベルゲームです。
7人の魔術師と7人のサーヴァントが二人一組になり、聖杯戦争を戦います。
聖杯を手に入れられるのは一組の魔術師とサーヴァントのみ。
聖杯を手に入れられたら願いを叶えることができます。
イクサガミの遊びに設定がよく似ています。



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るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー

『るろうに剣心』は和月伸宏さんによる漫画作品です。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1994年から1999年まで連載されました。
アニメ化や実写映画化など様々なメディアで展開されております。
私は原作漫画、アニメ、実写映画を履修しています。
北海道編は読んでいませんが最終回までは読みました。
現在リメイクされたアニメが放送されています。


まとめ

  • 時代劇だがバトルものなのであまり難しくない
  • 大金を得るために戦いながら京都から東京へ向かう
  • 周りは基本敵だが、手を組んだりすることもある
  • 双葉は非戦闘員

まだまだ目的地の東京までは遠いので、今後どうなるかとても楽しみです!
コミックスにもなっている小説なので、お子様と一緒に読んでも楽しめると思います。
気になったらぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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