こんにちは、元司書のシンカです
今回は森見登美彦先生の『四畳半神話体系』を読みましたので、その感想を書きます。森見先生と言えば舞台は京都で他作品とリンクしている部分が多い小説、ジャンルはファンタジーが多いというイメージですが、こちらも『有頂天家族』や『夜は短し歩けよ乙女』とリンクしているようです。
そちらの共通点の考察や、『四畳半神話体系』四畳半の役割など考察してみたいと思います。
また、『夜は短し歩けよ乙女』と同じように主人公に名前がないのも特徴的でしょうか。時系列はどうなっているかなど、『夜は短し歩けよ乙女』と比較して検討したいところです。
表紙も同じ角度からのイラストであり、無関係とは思えません。
最近は表紙ですら伏線になっているものがありますので…。
興味深い作品ではあったので、ぜひ最後までご覧ください。
主人公に名前はない?京都の恋愛ファンタジー!
『四畳半神話体系』の著者について
『四畳半神話体系』の著者は森見登美彦先生です。
京都を舞台に京大生を描くことが多いですが、今回も京都が舞台の男子学生が主人公です。『夜は短し歩けよ乙女』と同じく主人公に名前はありません。
著者についてはこちらの記事でまとまておりますので、こちらの記事をご覧ください。
『四畳半神話体系』は意味不明?後半から意味がわかってくる
『夜は短し歩けよ乙女』でもそうでしたが、普通の青春小説ではなくファンタジーな部分が多分に含まれておりますので、意味不明と感じてしまうこともあるようです。
かくいう私も、初めはストーリーの構成に気づかず、なんでこんなにコピペの部分があるんだろうと不思議に思ったものです。
最後には意味不明な部分も解消しますので、やはり最後まで読んだ方がいいと思います。
意味不明なのは登場人物です。『夜は短し歩けよ乙女』に登場していた樋口さんと羽貫さんが登場しています。
それとは別に、『夜は短し歩けよ乙女』や『有頂天家族』にも同一人物として登場しているお方がいるようです。ほんと、あの人がいるとファンタジーになりますね。
今回はどのような登場になるのか、気になるところです。
また、『夜は短し歩けよ乙女』も主人公カップルには名前がありません。
狸には下鴨矢三郎という立派な名前があるのに…なぜだ。
アニメのノリも『夜は短し歩けよ乙女』と同じ感じです。
猫ラーメンについては旦那氏が
猫ラーメン?昔そんな漫画よんだことある!
と反応していましたが、それと関わりがあるのか、果たして。
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私も登録していて、『有頂天家族』は全話見ました。
今回は『四畳半神話体系』を見ていきたいと思います。
アニメと原作では入っているサークルなどが違うようですので、その点も楽しみかな…。ただ、アニメの1話を見た感想としては『アニメなのに文字数多いな』と感じました。まだ1話しか見ていないので、随時見ていきたいと思います。
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『四畳半神話体系』のあらすじ
四畳半神話体系はただのファンタジーかと思ったら、実はパラレルワールドでびっくりしました。ミステリーとはまた違う驚きがくるので、ぜひ読んでみてください。ただの馬鹿話からの伏線回収が素晴らしいです。(褒めてる)
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとはなかなかお近づきになれない。
いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの平行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
(解説・佐藤哲也)出版社より引用
『四畳半神話体系』の登場人物
主人公に名前がないのは『夜は短し歩けよ乙女』と同じです。
また、登場人物がリンクしています。
- 私…主人公であり、物語の語り手である。農学部に所属する大学3回生で、元浪人生(一浪人)。身長は180㎝と意外と高い。メガネを着用。
下鴨幽水荘(しもがもゆうすいそう)に住む。
ここまで設定が決まっているのに、名前がないのが不思議である。 - 小津(おづ)…「私」の宿敵であり盟友である。工学部電気電子工学科に所属しているにも関わらず、電子も工学も嫌いで、1回生終了の時点では取得単位数も成績もひどい低空飛行だった。「私」とは同学年。偏食家であるため顔色が悪く、妖怪に例えられるほど不気味な風貌。
- 明石(あかし)さん…「私」と小津の、1年下の後輩。工学部建築家に所属。理知的でクールな黒髪の乙女であり、歯に衣着せぬ物言いで周囲を寄せ付けない。蛾だけが唯一の弱点。
- 樋口清太郎(ひぐちせいたろう)…小津が「師匠」と呼び慕う自由人。大学8回生。常に悠然と構えていて、神秘的な気配と高貴さと暢気な笑顔を湛える。
- 明石さん…サークルに一緒に入っている黒髪の乙女
京大生の馬鹿話が多いですが、京都の観光地などが出てくるので、聖地巡礼で京都に行きたくなります。…有頂天家族でも言ったっけなあ。
『四畳半神話体系』の感想
正直、最初は何がなんだかわからず、とりあえず読んでる、という感じでしたが。
最初の選択肢を全て体験してパラレルワールドになっているとは思いませんでした。
ただの馬鹿話青春物語かと思っていたら色んな伏線があるので、また再読しなければなるまい…と思います。
とりあえず大筋が同じで、ところどころパラレルワールドの同じ場面が入り同じ場面と同じ文章があるので途中で中だるみしてしまい、私は飽きてしまいました。
しかし最後の方は色んな伏線を回収しているのでそこは面白いと思います。
他作品とのアイテムのリンクや、登場人物のリンクなどにやにや出来る部分もあるので、これからも森見作品は楽しく読んでいきたいと思います。
映画サークル「みそぎ」について
意外と30名くらいいるサークル。飲み会やったりしている。
悪友の小津と入る。和気あいあいと映画を作るのに不満だった「私」は城ケ崎先輩の態勢に反発するべく、独自に映画を撮るところであった。
小津と一緒に映画を作っていくときにパラレルワールドの自分をサバイバルとして作ったのびっくりしましたね。四畳半旅するじゃん。
樋口師匠について
『夜は短し歩けよ乙女』を先に読んでいて、樋口さんのパフォーマンスを読んでいたので私が弟子入りするときにはてっきり『空を飛ぶ方法』とか教えてもらうのかと思った。神様だったの…え?ただのプータローにしか見えないけども。
ソフトボールサークル ほんわかについて
これが一番健全だったような気がします。ただ狂信的なあれこれによって逃げ出したけど。この辺でようやく、「コロッセオ」が何回も出てきていることに気づいた。
他のサークルに比べればマシだったかなあと思います。正直あまり記憶にない。
四畳半の旅について
映画サークル「みそぎ」で作った「四畳半を延々と旅するサバイバル」ですね。
まさかパラレルワールドで実際に体験しているとは誰が思っただろうか。いや、思わない(反語)
個人的にはこの最後の四畳半を同じ食べもののみで旅をしていくのが楽しかったですね。保存食って大事ですよ。いやだ、魚肉ハンバーグとカステラしかないなんて。四畳半は綺麗に四角くなるから好きだなんて主人公は言っていましたが、これがまさかのサバイバルの話になるとは誰が思うだろうか…。
だいたいのストーリーは同じながら、他のサークルよりも孤独に戦っているのでとても面白かったです。嫌だな同じ部屋が延々と続いて出られず、最初にあった食べものしかないから…でも同じ部屋が同じように増えるから、置いてあるものも元の通りに増えるっていう設定は面白かったです。
どっかの話でコインランドリーからパンツが大量に出てきたことがありましたが、あれはこういう意味だったのねと納得できましたし、そうなると明石さんのもちぐまも意味を持ってくるわけで。
最初はやはり中だるみしちゃう部分もありましたが、最後は面白くなってきます。
『四畳半神話体系』が好きな人にはこちらもおすすめ
四畳半神話体系と同じ作者が書いている『有頂天家族』を紹介します。
京都の糺の森に住む狸が主人公で、人に化けたり化かされたりするファンタジーです。
ストーリーや登場人物にはリンクはないのですが、『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる『偽電気ブラン』というワインを狸たちが作っているので、アイテムでリンクしています。
森見作品を読んでいると京都に行きたくなるのはどの作品でも共通ですね。
他作品のリンクなどもあるかもしれません。
登美彦氏史上、これまでになく毛深く、波乱万丈。(登美彦氏談)
「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
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まとめ
- 四畳半シリーズの1冊目
- このあとに『四畳半タイムマシンブルース』がある
- 『夜は短し歩けよ乙女』と同じ登場人物がいる
- 主人公には名前がない
- 馬鹿話を繰り返すようでいて伏線をしっかり回収していくので最後まで読むべし
アニメ化もされている作品ですが、サークル名がいろいろ増えていたり阿保な話題が増えていたりするみたいですが、最後までみることで楽しむことができます。
途中で同じ文章がところどころある意味、それがわかってくると面白くなる作品だと感じます。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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