今回紹介するのは、小説『2.43清陰高校男子バレー部』のシリーズ3冊目になる『春高編』の感想とレビューを書きます。
物語もついに終盤、全国の舞台へ行く春高の戦い。
総勢8人しかいないチームでどこまで行けるのか?
憧れのセンターコートへ行けるのか?
今回は最初から最後まで試合中心で、途中で胃が痛くなってくることもありました(笑)。
1人上手な人がいると、他のメンバーも引き上げられて強くなるんだなと、感心する1冊でした。
中身は4話構成の長編となっています。
本編はこの本で一段落ですね。男の友情っていいよね…とうなる春高編をぜひ読んでみてください。
沼に落ちます
沼の感覚はオタクじゃないとわからないのでは?
ハマりますと言いなさいよ
沼です(ハマります)
…
福井県代表として全国の強豪と戦う春高編
2.43清陰高校男子バレー部春高編を読んだきっかけ
2.43と同じ出版社から出ているバレーボール漫画『ハイキュー!!』を好きなのですが、同じくハイキュー!!好きなTwtterのフォロワーさんから、
ハイキュー!!好きなら2.43を是非読んで!沼に、沼に落ちるからぁぁぁぁ!
と強く勧められたのがきっかけです。
結果、『2.43清陰高校男子バレー部』『2.43清陰高校男子バレー部second season』『2.43清陰高校男子バレー部 春高編』の本編を読了しました。
そして、この間久しぶりにそのフォロワーさんと話し、
本編とスピンオフ全部読んで、ブログで布教してますよ
と報告しました。そしたら、
ようこそ、2.43の沼へ!
でね、最近小説がまた更新されましたよ!
このサイトで見れるのでぜひ読んでください~!
と喜んで続編を教えて頂きました。さすが福井県に聖地巡礼に行くお方です、情報が速いです。
アニメは全て見ていませんが、いずれ…いずれ…!
ヲタクの沼はこうして深くなっていきます。
素敵な作品を紹介していただいてありがとうございました。
2.43清陰高校男子バレー部春高編のあらすじ
春の高校バレー開幕!
初出場を決めた福井県代表・清陰高校。
待ち受ける対戦相手は、身長202cmの未来の日本代表候補。川島賢峻を擁する北海道代表・鹿角山高校。インターハイを制した全国王者の福岡代表・箕宿高校。強いバレーを目指す監督のもと全国から選手が集う東京代表・景星学園…。
だが清陰は、全国の強豪に臆することなく、築き上げてきたチームの力で頂点を目指す。
身長163cmの熱血主将・小田と、秀才で毒舌家の副将・青木の3年生コンビ。急遽マネージャーとしてスカウトされた女バレの末森と、彼女に中学時代から想いを寄せてきた棺野の2年生コンビ。そして、セッターとして天才的な力を持ちながら他人と摩擦を起こしてばかりの灰島と、圧倒的な運動能力を持つエースだが、プレッシャーに弱い黒羽の1年生コンビ。
この仲間で戦えるのは、今年の春高が最後。
だからこそ、負けられない。
シリーズ史上最も熱く、最も泣ける、最強の青春スポーツ小説。
Amazonより引用
今回は福井だけではなく、全国の強豪と戦うので3日間の話だとは思えないほど濃い内容になっています。
2.43清陰高校男子バレー部春高編の登場人物
1巻2巻で清陰高校男子バレー部のメンバーは紹介したので、今回は春高の対戦相手を中心に書いていきます。
弓掛篤志(ゆみかけあつし)
福岡県代表・箕宿(みぼし)高校3年生です。ポジションはウィングスパイカー。
ユース代表。
身長は175cmと小柄ながら、現高No1の呼び声高い最強プレイヤーです。
小柄でも戦える戦い方を考え、強靭な精神力と反骨心の持ち主。
「あと10cmあれば」なんて惜しまれますが、それでも力を発揮するインターハイの全国王者になります。
古豪・箕宿高校を復活させ、悲願の全国大会三冠を目指します。
『九州の弩弓』という、矢を射たら返って来なそうな二つ名があります。
福井県王者だった福蜂工業高校のエース、『悪魔のバズーカ』の異名を持つ三村統と同じタイプのプレイヤーで、性格も明るくムードメーカーになることが多い選手です。
小学生になったばかりの妹を溺愛しており、「ランドセルが嬉しくて家でずっとランドセルをしょっているのが可愛すぎる」と鼻の下を伸ばしています。
浅野直澄(あさのなおずみ)
東京都代表・景星学園高校3年生。主将。
身長は191cmと長身です。ポジションはウィングスパイカー兼セッター。
ユース代表。インターハイでは箕宿高校と四回戦で対戦し、敗退しています。
インターハイ準優勝。両校は名前に星がつくことから、『星の激突』と言われていましたが、ロマンチックな記事の見出しとは裏腹に、隕石をぶち込んでいるかのようなスパイクが飛び交う、激しい戦いになっています。
『小学生』のような監督、1・2年生をまとめていますが、元は温厚で大人しい性格のため、苦労が絶えません。
箕宿高校の対抗馬として全国初優勝を狙います。
弓掛とは、ライバルであり親友でもああるので、両校の練習試合などで何度か対戦しています。
佐々尾広基(ささおひろき)
元景星学園高校・主将でエース。
ポジションはウイングスパーカーで、身長は185cmです。
現在は関東のK大学バレー部員。
福岡県出身ですが、地元を離れて景星学園に入学しています。
弓掛とは昔からの知り合いのようです。
浅野の2学年上の先輩であり、3年前の春高では2年生エースとして準優勝を果たしています。
今回の春高も、応援席で試合を観戦しています。
2.43清陰高校男子バレー部春高編の感想
今回はインターハイの‟星の激突”から始まっています。
最初から最後まで試合メインなので、巻末の『バレーボール用語』がめっちゃ増えています。でも、これがないと春高編を読むのがなかなか難しい。
ルールや用語について
『ハイキュー!!』でルール勉強したから本編だけで読んでもわかるだろう、とタカをくくっていました。
私は忘れていたのです…。前回のセカンドシーズンで、ルールや解説を見たり本編を見たりしていたことを。
Aパス、Bパスまでは説明出来るけどC、Dパスになったらなにそれ状態とか、
ディグってなに、とか。
漫画ではイラストで描いてあって、特に気にしてなかった場面でもちゃんと意味があるんだ…!とかですね。
ビジネス書なんかでも、1冊だけじゃなくて何冊か同じような違う本を読んで勉強した方が定着します。
他にも知識が増えるなんて聞いたことがありますが、まさにでした。
一つの作品で解った気になっていた私がダメでした(笑)
【ディグ】レセプション以外のレシーブのこと(スパイクレシーブなど)
【パンケーキ】ボールが床に落ちる寸前に手の甲をボールの下に差し入れて、ぎりぎりで拾うレシーブ。ダイビングレシーブでよく用いられる。
【Aパス、Bパス、Cパス、Dパス】サーブレシーブの評価を表す。大枠の基準は、A=セッターにぴたりと返る、コンビプレーが使えるサーブレシーブ。
B=セッターを数歩動かすが、スパイカーの選択肢が保たれるサーブレシーブ。
C=セッターを大きく動かし、スパイカーの選択肢が限定されてしまうサーブレシーブ。
D=スパイクで打ち返せず相手チームのチャンスボールになる、もしくは、直接相手コートに返ってしまうサーブレシーブ。
【引用】2.43がもっとわかるバレーボール初級講座
パンケーキってハイキュー!!でノヤっさんが練習してたやつね
(作品違う)
パンケーキなんてスイーツしか思い浮かばないw
それな
別作品を読むことによってより、バレーボールに詳しくなれたような気がします。
小田先輩と末森ちゃんについて
…小田先輩が、灰島くんだけではなく末森さんにもプロポーズしてマネージャーになってもらった…だと…(語弊)
まるでプロポーズ並みに口説いて勧誘するの、本当大得意ですね。
あれは断れないわ。でも末森ちゃんもまんざらでもなさそうな感じでした。
頑張れ棺野!!負けてるぞ!!
棺野と荊ちゃんについて
なかなか進展しない2人ですが、今回もなかなか進展しませんでした。
手強い…。手強いよ、荊ちゃん…。
大隈が何気に2人の進展を気にしているようで、「勝ったら告白するんだよなぁ?」とか、「2人でいなくなってしまえ」とか煽ってましたね。
いいぞ。もっとやれ。
今後もこんな感じなんでしょうね…、え?本編これで終わり?
そ、そんな…。
こんな生殺し状態で。
続き…ないですか…。
鹿角山高校について
川島賢峻。2m越えの厄介な選手。
バレーボーラーで身長が高い、ということはそれだけで期待されるチームの要。
でもこの人は腰に持病があってなかなか試合にフルで出ることが出来なかったから、清陰が勝てたんじゃないかな、と感じます。
この人が万全だったらヤバかったね。
運がよかったんだと思います。
箕宿(みぼし)高校について
弓掛くん、まばたきしてください。
プレーの一つ一つが凄くて、選手もまばたき出来てないけど読者もまばたき出来ません。
目が乾くまで相手の行動を見逃さないようにまばたきをしないので気迫がすごいです。
春高編はアニメ化していないようなので、ぜひアニメ化してほしいところです。
弓掛くんの泣き方がエグい。辛い。
対する灰島の悪い顔よ。
笑顔がだんだんやばくなっていく。
両選手の表情の違いが印象的な試合でした。
お腹いっぱいです。
正直、清陰がここまで来るとは思わなかったです。
景星学園高校について
正直、弓掛くんに持っていかれていたので、浅野くんについてはあまり印象に残らない選手と言ってもいいかもしれません。
パッとしないけど相手のことをしっかり見ていて堅実なプレーをするとか、負傷者の多い清陰に気を使って実力が発揮出来なかったのか。
弓掛くんの気迫が凄すぎてあんまり覚えていないのが正直なところ。
でも底力は強いのでしょうね、試合に粘り強さがありました。
箕宿戦でお腹いっぱいになっていたのに、景星戦はお腹いっぱいを通り越して胸やけ状態でした。
いいものが見れました。ありがとうございます。
1巻を読んだ段階では、黒羽がこんなにバレーにハマるとは思っていなかったし、初出場のチームがここまで来るとは思いませんでした。
代表決定戦の時とはまた違う、熱い戦いでした。
まとめ
- 無名の初出場チームが、春の高校バレーで勝ち上がっていく
- 総勢8人の弱小チームだった
- 福井県代表として東京に遠征に行く
- 本編はこれで終了
ハイキュー!!好きならぜひこれを読んで!!とTwitterのフォロワーさんに強く勧められてから読み始めたシリーズも、ついに終わりを迎えてしまいました。
無名の弱小チームでも、強い選手が一人入るだけで士気もあがるしレベルもあがるんだなと実感しています。
シリーズはこれで終了ですが、公式サイトで更新があったりとまだまだ見逃せない部分もありますので、これからも楽しみにしていきたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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