『一瞬の風になれ』小説第一部のあらすじと感想レビュー 陸上部の青春小説

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シンカ
シンカ

こんにちは、元司書のシンカです。

 

今回は【第4回本屋大賞】を受賞した『一瞬の風になれ①-イチニツイテ-』を読んだのでその感想を書きます。

三部作とボリュームは多いですが主人公の視点で語られていくため、主人公の日記を読んでいるような、絵のないライトノベルを読んでいるような感じになります。

サブタイトルも繋がっており、①『イチニツイテ』②『ヨウイ』③『ドン』となっていて、陸上の号砲になっています。

結論は読みやすく、わかりやすい小説でした。最初は淡々と陸上部の日常を語っているだけなのでしんどくなりましたが、後半になるにつれて面白く、終わるのが惜しいと思ったほどです。

肉体的にも精神的にも成長していく過程を見るのは楽しく、眩しいシリーズでした。

今回は1巻の感想を書いていくので、ぜひ最後までご覧ください。

 

春野台高校陸上部の試合を語る青春スポーツ小説


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『一瞬の風になれ』小説の著者について

『一瞬の風になれ』の著者は佐藤多佳子さんです。
1962年東京生まれの方で、1989年月刊MOE童話大賞を受賞しデビューしておられます。
『イグアナくんのおじゃまな毎日』で1998年産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、1999年に路傍の石文学賞を受賞しておられます。
ほかの著書に『しゃべれどもしゃべれども』『神様がくれた指』『黄色い目の魚』などがあります。
『一瞬の風になれ』2007年【第4回本屋大賞】を受賞し、同時に吉川英治文学新人賞を受賞しております。
また、マガジンSPECIALにてコミックス化もされ、2007年から2010年まで連載され、全6巻発売しております。著者は安田剛士さんです。



『一瞬の風になれ』を読んだきっかけ

『一瞬の風になれ』は、2007年の歴代本屋大賞ノミネート作品をいくつか読んでいたので、「大賞作品を読まなければ!」と思い読み始めました。
本屋大賞公式が出しているスタンプラリーを埋めたいという気持ちもあります。
いつまでかかるかわかりませんが、ゆっくり歴代の大賞作品を読んでいきたいと思っています。たいていボリュームがあるので躊躇しがちですが、どの作品読んでも面白いので、やはり大賞はボリュームがあっても読みやすいと感じます。

 

 

 

『一瞬の風になれ』のおすすめポイント

『一瞬の風になれ』のような高校の部活動についての小説は、同じく高校生の方か、中学生や小学生にもわかりやすい文体で話が進んで行くので読みやすいと思います。
もちろん私のようなおばさん世代にも刺さる名言がありますので、様々な年代の方が楽しめるのではと感じます。

  • 学園ものが好きな人
  • スポーツものが好きな人
  • 実際に陸上をやっている人
  • ライトノベルが好きな人

 

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 『一瞬の風になれ』小説第一部のあらすじ

『一瞬の風になれ』は三部作になっており、主人公の神谷新二の高校生活を描いた物語です。
第一部は高校一年生から始まっており、二部、三部と話が進むにつれて学年も上がっていきます。

春野台高校陸上部1年、神谷新二。スポーツテストで感じたあの疾走感…ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。
「おまえらが競うようになったらウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第1部、スタート!2006年本の雑誌が選ぶノンジャンルベスト10第1位。

Amazonより引用

 

『一瞬の風になれ』小説第一部の登場人物

陸上の部活小説は読んだことありますが、こんなに種目があるのは知りませんでした。

  • 神谷新二(かみやしんじ)…春野台高校陸上部1年生。
    種目:100m200m4継(4×100mリレー)
    マイル(4×400mリレー)主人公。短距離スプリンター選手。
    中学卒業までは兄に憧れサッカーをしていたが、自分の努力ではどうにもならない世界があるとわかり、高校でサッカーをやめて陸上部へと転向する。
    タフでどんな練習にもめげない努力家で連からは「ターミネーター」と呼ばれている。頭が黄色いのでタクアン君と呼ばれたこともある。
  • 一ノ瀬連(いちのせれん…春野台高校陸上部1年生。
    種目:100m200m4継(4×100mリレー)マイル(4×400mリレー)
    新二の親友。短距離スプリンター選手。
    非情に柔軟性に優れていて運動神経抜群。食が細い。春野台高校1の俊足であり、中学2年の頃は全中7位までの実力を持っていたが、3年になるころにはある理由がきっかけで陸上をやめてしまう。しかし神谷新二、根岸康行の誘いで陸上を再び始める。
  • 根岸康行(ねぎしやすゆき)…春野台高校陸上部1年生。
    種目:400m4継(4×100mリレー)マイル(4×400mリレー)
    神谷新二や一ノ瀬連と仲が良くなったロングスプリント(400m中心選手)。
    根岸だからあだ名がネギってちょっと微妙。とか思うのは私たけだろうか。
    野菜じゃないんだから。
  • 神谷健一(かみやけんいち)…サッカー関係者なら誰でも知っている高校生天才プレイヤー。新二の兄。

また、巻末には陸上の専門用語の解説がついているので、これを読むとよりわかりやすくなるかもしれません。

 

 

 

 

『一瞬の風になれ』小説第一部の感想


『一瞬の風になれ』は主人公の神谷新二視点で物語が進んで行くので、とても読みやすいです

まるで新二の日記を読んで疑似体験をしているような気分になります。
試合のときの緊張感や天候まで鮮やかに浮かぶ青春小説です。

 

陸上部について

以前『空への助走』という同じく高校陸上部の話を読んだことがあったのですが、『空への助走』とはまた違う種目(高跳びがメインだった気がする)だったので読んでて新鮮でした。
スポーツものは楽しいですね。私自身はまったくスポーツはやらないんですけれど、スポーツ観戦やスポーツ小説、漫画は好きなのでよく読みます。
最近ではバレーボール小説やバレー漫画をよく読んでいたので、『春野台高校』を略して『春高』と叫んでいた日には、バレーボールの大会の『春の高校バレー略して(春高)』を思い出して笑ったりしていました。
主人公が試合前に緊張でお腹下してたりしたのでよりハイキュー!!感が増した(笑)。

全体的に入部から練習試合やって、公式デビュー戦で緊張でお腹下していたので、ハイキュー!!を思い出して懐かしい気分になりました。

 

一ノ瀬連について

自分はあんまりストイックに練習しないけどできてしまうタイプの天才スプリンター。合宿のときは他校の先生から目をつけられて食べられないごはんを無理やり食べさせられたり、なんだか可哀想でした。
あげく脱走とか。
また精神も肉体も追いついてないけど、素材はピカイチってやつですね。
今後はもっとすごい子になるのかしら。無駄に親心がくすぐられる子です。

先輩たちが面白い

先輩たちが個性的なので、次の巻では卒業していなくなってしまうと思うと寂しい限りです。特に面白いのは占いを気にする浦木先輩…。風向きとか天候とか、今日のラッキーカラーは…とか言ってて面白い。
ああ、いるよねこういうキャラ…。どこかの漫画にもいたような気がする。
ゲン担ぎをする先輩。

 



他校の合宿について

強いチームと合同で合宿するとか、どの運動部でもやるんですかね。
休みとかやることあっていいけど、だらだらする時間はこの子たちにあるんでしょうか?
いや、スポーツもののストイックな小説の子たちにだらだらしろなんてもちろん言いませんけど、これが楽しいんだろうなあと思います。
練習きつくて逃げ出したりとか嫌味言われたりはあるけど。
これも遊びの一環なんでしょうか。ストイックだなぁ。
お兄ちゃんが天才だから余計に頑張っちゃうのかもしれないですね。
身内と親友がスポーツの天才なら頑張らないわけにはいかない、みたいな。
だらだらと文化部に入っていた私には考えられない世界ですね。
でも好き。

 

次は2年生になるので、成長が楽しみです。

 

 

 

まとめ

  • 春野台高校陸上部1年生の独白
  • 日記を読んでいる感じで読みやすく、陸上部の疑似体験ができる
  • わからない陸上用語は巻末に書いてある
  • 主人公は凡人だけどストイック
  • 兄と親友がスポーツの天才

 

身内に天才がいると自分も比べられたりしそうなものですけど、神谷家の両親はあまり息子たちを比べる描写はなかったのでそこはよかったかな、と思います。
試合の描写とか応援したくなるように臨場感がありました。
今後の続刊も感想を書いていきたいと思います。

気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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