『成瀬は天下を取りにいく』あらすじ感想とレビュー本屋大賞受賞作

3.0
青春
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シンカ
シンカ

こんにちは、元司書のシンカです。

 

今回は2024年の本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』を読みましたのでその感想を書きます。
普段ファンタジーやミステリーなどを読むことが多い私ですが、こちらの作品は単行本で201ページと薄いけれども、変わった女の子を書いた物語でなかなか面白かったです。
ただ、歴代の本屋大賞の受賞作品と比べちゃうと少し微妙かな、かがみの孤城がすばらしかっただけに、かがみの孤城と比べてしまうと物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、短編で読みやすく、殺人事件や異世界へ飛ぶなどの要素はまったくないため、読書の入口としてはとてもよいと思います。
ちょうどこの本を購入した家の近くの本屋が閉店してしまったので、閉店前に購入した本なので少し内容と通じるものがあるかな、と嬉しい気持ちになります。
ぜひ、最後までご覧ください。

 

大津西部店が閉店してしまう!地元から愛されるデパートに成瀬がとった行動は?


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『成瀬は天下を取りにいく』の著者について

『成瀬は天下を取りにいく』の著者は宮島未奈さんです。
1983年静岡県富士市生まれの方で、現在は滋賀県大津市在住です。
現在滋賀県大津市に在住ということでつい笑ってしまいました。地元民なんですね。
2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞。(宮島ムー名義)
2021年「ありがとう西部大津店」で第20回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。
同作を含む本作がデビュー作。続編に『成瀬は信じた道をいく』があります。
こちらも購入していますが、まだ積読中です。早く読みたい。

 



『成瀬は天下を取りにいく』を読んだきっかけ

『成瀬は天下を取りにいく』を知ったのはXのタイムラインでした。
読了ポストが多く、みなさん揃って成瀬いいよ!と言っていたので読んでみることにしました。
ちょうど私の近所にある大型書店が閉店してしまうということで、せっかくだからと久しぶりに本屋で購入した小説です。
西部大津店に並々ならぬ思い入れがある成瀬と少しリンク出来たような気がして嬉しく感じます。

 

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『成瀬は天下を取りにいく』はAudibleでも楽しめます

Audibleというアプリで聴く読書を使用しておりますが、小説の内容をそのまま朗読してくれるため、音楽を聴くように楽しむことができます。

メリット

  • 月額1500円で12万冊以上が聴き放題になります
  • 倍速で聴くことができ、作業中でも音楽を聴くように本を読むことができます。
  • アニメの声優さんが朗読してくれるので耳が幸せです。
  • 成瀬は天下を取りにいくのナレーションは、なんと鳴瀬まみさんで、朗読もなるせさんです
  • 車の中で本を読むと車酔いしたりしますが、Audibleでは音楽を聴くように小説が読めるので車酔いの心配はありません。
  • 紙の読書のように目を酷使しないので、目にも優しいです。

 

デメリット

  • 話題になった本やメディア化された本はあるが、Audibleにない本もある。
  • 特にシリーズ1はあっても2がないとかある。
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使わない場合はすぐ退会できるので、そこもポイントだと思います!
紙の本で購入すると1冊1700円ほどしますので、【12万冊聴き放題】はお得です。

『成瀬は天下を取りにいく』のあらすじ

滋賀県大津市の女子中学生が色んなことにチャレンジするお話しです。
200歳までは確かに生きてるかどうか確認のしようもないわね…。

 

「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」。
各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西部大津店に毎日通い、中継に映るというのだが…。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰も目を離せない。
発売前から話題沸騰!圧巻のデビュー作。

Amazonより引用

 

まあ、確かに坊主にしてまで実験しようとは誰も思わんわな…。
と遠い目になりました。吹いた。



『成瀬は天下を取りにいく』の登場人物

中学生の女子二人を中心に物語が進んで行きます。

 

  • 成瀬あかり…滋賀県大津市に住む中学生。西部が閉店してしまうということである行動を開始する
  • 島崎みゆき…成瀬と同じ中学の幼馴染。疎遠になったこともあるが現在は同じマンションに住んでおり登下校をともにしている。成瀬のことをいつも見守っている友人。
  • タクロー…成瀬がテレビに出たときに気づいてTwitterに書き込みした大津市民
    のちの短編にも登場

 

『成瀬は天下を取りにいく』の感想


シンカ
シンカ

2024年の本屋大賞に選ばれました!おめでとうございます!受賞前に読んでいたのでびっくりです。

短編集で読みやすく、地元愛が感じられる作品です。ミステリーやファンタジーのように、異世界にいくこともなく殺人事件も起きませんが、普通に面白いのはさすがだと思います。

普段ファンタジーやミステリーなどの非現実的な小説ばかり読んでいるせいか、こういう普通の物語を久しぶりに読んだ気がします。

たまに変なことを言い出す成瀬と、それを温かく見守ってくれる親友の島崎がいいキャラをしています。

 

成瀬について

200歳まで生きればギネス更新出来るとか、西武が閉店になるから中継のあるテレビ番組に毎日映るとか、少し変わってるというか目立ちたがりの子なのかな、と感じました。

わりとチャレンジする方向が一般的ではないような気がします。

それなりに頭がいいから膳所高校とかサクッと受かっちゃうし。

成績を目標にしてたこともあるし。

 

ただ、真面目な子の少し変わった行動なので、読んでる方からは本当に普通に映りました。いい意味で品行方正だから、羽目を外しすぎないんでしょうね。

ブクログで他の読者の感想にもありましたが、先に体当たりに行動する系の、朝井リョウさんのエッセイ三部作を読んでしまってるので、なおさら普通に映ってしまいます。

二次元は本物には敵わないのだよ…。

滝行したりバンジーやったり、ホールケーキ食べまくったり色々やばかったですからね。

成瀬なんてかわいいもんよ、とか思ってしまった。

いい子で面白い子ではあるので、今後の成瀬の動向も見ていきたいと思います。

朝井リョウさん実在の人物だから強すぎる。頑張れ成瀬!

という何か違った応援をするのであった。

 

 

 

 

島崎について

成瀬もいいキャラしてますが、島崎もいい子ですね。
成瀬が無視されたときは何も出来なかったけど、他の子が成瀬の悪口言い出したらさりげなく席を外したり、成瀬がたまに変なこと言っても見守ってあげたりなんなら一緒にゼゼカラやっちゃったりして。
まるで親戚のお姉さんのような見守りっぷりでした。
最後はどうなるかと思いましたが、ゼゼカラがなくならなくてよかったです。

ちなみに膳所の漢字は初めて見たので読めませんでした。ちゃんとルビ振ってくれているのでありがたいです。

 

階段は走らないについて

旦那氏
旦那氏

個人的にはこの話が一番好きでした

小学校の途中で連絡が途絶えてしまった同級生を探す話です。

西武大津店が大活躍でした。

タクローの名前を騙ってTwitterをしていた敬太も、報われたんじゃないでしょうか。

間接的に成瀬が繋げたみたいでよかったです。

最後にはちゃんと本人も見つかったし。

ネットで繋がれるっていうのは大きいですね。



『成瀬は天下を取りにいく』が好きな方はこちらもおすすめ

第2回本屋大賞を受賞した作品で、恩田陸さんの『夜のピクニック』がおすすめです。高校生の行事で全校生徒が80キロの距離を一晩かけてあるく「歩行祭」の物語です。
こちらも特に事件や事故は起こりませんが、主人公がある『挑戦』をします。

 

繋ぎ留めておきたい、この時間を。

小さな賭けを胸に秘め、貴子は高校生活最後のイベント歩行祭にのぞむ。
誰にも言えない秘密を清算するためにーーー。
永遠普遍の青春小説。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するためにーーー。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

Amazonより引用

 

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まとめ

  • Xのタイムラインで「成瀬が天下を取ったね!」と話題になった2024年の本屋大賞
  • 発売当初から人気で読了ポストが多い作品
  • 国語の問題にも登場している
  • ボリュームは200ページと薄い短編集なので、読書の入口には最適
  • 異世界にも行かず、殺人事件も起こらない平和的な青春小説

 

普段ファンタジーやミステリーで人が死ぬものを多く読んでいたので、こんな平和な青春小説は久しぶりでした。スポーツも陸上部で走り込みはしてるみたいだけど、それがメインではないからそんな記述は一行しかないですね(笑)
特に事件や事故は起こらないのに面白いのはさすがだと思います。
成瀬にはぜひ200歳まで生きてほしい。

気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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