こんにちは。元司書のシンカです
今回は『2.43清陰高校男子バレー部 next4years<Ⅰ>』を読んだのでその感想を書きます。
前回のシリーズでは春高編で終わっていましたが、今度は舞台を大学に移し、敵が味方になったり敵のままだったりと、これまでの登場人物の進路先と所属チームがわかっています。
そして、大学生になっても相変わらずバレーをやっているので安心して読んでいられます。
試合のときは読者まで胃が痛くなる感じに臨場感があふれる試合展開です。
バレーでもデータを集計したり分析したりでパソコン使うんだなぁと思ったり、発見もありました。
登場人物多いからリスト作ってほしいくらいです。
でもそれぞれ特徴ある選手なので、あまり埋もれていないのがすごいですね。
ぜひ、最後までご覧ください。
高校生から大学生へ!大学でも熱戦を繰り広げるバレーボーラーたち
『2.43清陰高校男子バレー部next4years〈Ⅰ〉』の著者について
『2.43清陰高校男子バレー部next4years〈Ⅰ〉』の著者は壁井ユカコさんです。
沖縄出身の父と北海道出身の母を持つ信州育ち。東京在住の方です。
学習院大学経済学部経営学科を卒業されておられます。
【第9回電撃小説大賞<大賞>】を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビューされています。
2021年に『2.43清陰高校男子バレー部』シリーズがアニメ化しており、『NO CALL NO LIFE』が実写映画化になっております。
『空への助走 福蜂工業高校運動部』『サマーサイダー』「五龍世界」シリーズ等著書は多数です。
今回は『2.43清陰高校男子バレー部』の完結編となっており、2023年9月と10月に連続刊行しております。
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- スポーツものが好きな人
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- 2.43のアニメを見ていた人
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『2.43清陰高校男子バレー部next4years〈Ⅰ〉を読んだきっかけ
春高編まで読んで気になっていたのですが、ちょうど私が誕生日を迎えたため、旦那氏が誕生日プレゼントとして完結編を2冊買ってくれました。
ありがとうございます。
『2.43清陰高校男子バレー部next4years<Ⅰ>』の読み方は?あらすじは?
タイトルは『2.43せいいんこうこうだんしバレーぶ ネクストフォーイヤーズ』と読みます
高校生だったころ春の高校バレーで戦ったチームメイトが敵に、敵だったメンバーが味方になるなどドリームチームが形成されていて、少々こんがらがります。
敵味方そのままの人たちもいるけど!!
福井県代表として、夢の舞台、春高バレーで全国の強豪に堂々挑んだ清陰高校男子バレー部。あれから…。
バレーのことしか考えていない”バレーバカ”灰島と、ずば抜けた身体能力を誇るがプレッシャーに弱い黒羽の清陰エースコンビ。
福井県王者として清陰チームの前に立ちはだかった福蜂工業高校の絶対エース三村と男子マネージャー越智。
春高本選で清陰とぶつかった、”九州の弩弓”弓掛と、東京の強豪校を率いた冷静沈着な将・浅野の親友コンビ。
コートを挟んで熱戦を繰り広げた彼らが挑む新しいステージは大学バレー。
そこでは、かつての敵が仲間になり、かつての仲間が敵になる。
灰島・黒羽・三村が集う欅舎大。浅野・越智が集う八重洲大。弓掛が浅野のかつての後輩たちを率いる慧明大。
大学リーグを舞台に三つ巴の戦いが今、幕を開けるーーーー。
アニメ化もされた大人気青春スポーツ小説、ますます臨場感をました試合が熱く描かれる!Amazonより引用
『2.43清陰高校男子バレー部next4years<Ⅰ>』の登場人物
『2.43清陰高校男子バレー部next4years<Ⅰ>』では、かつての敵が仲間になったり、逆にまた一緒のチームになったりするのでどのキャラがどこの学校で、どのポジションでとかを覚えないといけないので、登場人物一覧がほしいところです。
- 灰島公誓(はいじまきみちか)…欅舎大学1年生、セッター186㎝。
福井の清陰高校で春高初出場、東京の景星学園に転入。高校6冠の看板をひっさげて欅舎大学に入学。バレーにスキルを振り切った”天才セッター”。歯に衣を着せない言動でトラブルを起こしてきたが、チームに恵まれ精神的な成長をした。 - 黒羽祐仁(くろばゆに)…欅舎大学1年生。アウトサイドヒッター、189㎝。
福井県出身。灰島とは幼なじみ。ずば抜けた身体能力を誇り、スパイクジャンプ最高到達点は超一流クラス。しかし生来競争意識が薄いのんびり屋で、よく灰島をやきもきさせている。 - 三村統(みむらすばる)…元福蜂工業高校絶対的エース。欅舎大学アウトサイドヒッター、192㎝。
- 弓掛篤志(ゆみかけあつし)慧明大学3年生、オポジット、175㎝。
福岡県の箕宿高校出身。
『2.43清陰高校男子バレー部next4years<Ⅰ>』の感想
主人公誰だったっけ、ってくらい、今までの登場人物が入れ替わり立ち代わり大学でバレーをやっているのでどこに誰がいて、どんなポジションでどんなコンディションでプレイしているかを余すところなく語る。
長いけど面白い。彼らのその後を知ることが出来るし、安心して読むことはできる。
登場人物一覧欲しいなと思って<Ⅱ>の方を見たら、ちゃんと登場人物紹介あってよかった。巻末の初心者向けのバレーボールルール解説も健在。
相変わらず親切。
三村と越智について
福蜂工業のタッチ組、学校が分かれてしまい敵味方で戦っている。
高校時代三村が越智に、「俺を春高まで連れていけと言え、越智」と再三古のタッチ達也と南ちゃんのようなやりとりをしていたので勝手に「タッチ組」と命名。
いやはや。
ただ、越智は選手としてではなく、チームの分析をするアナリスト。
福蜂時代から越智はマネージャーだったけど、こんな形でバレー続けるのもありなんだなあ、と感心した。
パソコンをのぞき込みながら、相手の攻撃を分析してデータに落とす。
ビデオとか見ながら研究して選手にどういうプレイをしたらいいかを伝える。
これは結構重要な役割だと思う。
そして、三村がプレイしているときに、相手の八重洲(やえす)大学が強いと越智の影を見るのとても萌える。ありがとうございます!
越智の三村への愛を感じるwww
とりあえず福蜂メンバーが東京で集まったときに潤五と統が背比べしてたのがひたすら可愛かった。
190㎝代の男性捕まえて可愛いも何もないけど、行動が可愛かった(語彙)。
弓掛と浅野について
高校に引き続き違うチームの親友同士。
試合中に浅野が友だちとやり合いたくない、とプレーに動揺があったのが印象的でした。でも一度も同じチームになったことないし、今更感もあるけど。
浅野は八重洲、弓掛は慧明。同じチームなところも見てみたい気もするけど、社会人チームとかかなーいや、弓掛くんは日本で収まる子じゃなかった。
とりあえず、今回もまばたきが少ない感じなので、じっと凝視しないでください、弓掛くん。って感じですね。浅野がユニチカを引き合いに出してたけど少し羨ましかったんじゃないかな、と思います。
違う学校に行っちゃったから仕方ないよね。
ユニチカについて
清陰高校でセッターとスパイカーコンビだったけど、灰島が転校しちゃったのでいったん離れ離れに。でも大学の進学先は一緒だったので、またコンビとして復活したユニチカ。
ところで主役はこの二人のはずだけど、今までのキャラが全て語られているので実は出番が少ない。
慧明と八重洲戦では試合直後に審判とか、ずっといるにはいるけど影が薄い。
あれ?この子たち主役だったよね?と言いたくなる感じ。
次回の活躍に期待。
山吹について
慧明のセッター山吹くんについて一言。
中学時代の『山吹伝説』なんてものがありましたが、上級生にいじめられていた下級生の話ですね。
「なんで加害者の方にヒアリングするんだよ!こっちにだって泣いて辞めた部員もいんだよ!」
と断固拒否した勇気はすごいですね。よく反撃したよ…。
つい先日読んだミステリーにも、「殺人犯は精神鑑定されて39条に守られてしまう、いかがなものか」という加害者を守る風潮があることを題材にした社会派ミステリーな要素のものを読んでいたので、考えさせられました。
試合について
とりあえず慧明と八重洲戦がものすごいところで終わったので、このまま<Ⅱ>へ行きたいと思います。
バレーボールって20点超えると本当に白熱しますが、音も声もない文章のみで臨場感を出すのはさすがだと思います。
試合を文章で追っているので、ある意味辞めたいところで中断できますが、続きが気になりすぎて寝る前の読書にはむいてないかもです。
寝不足必死。
寝る前にフルセットで戦ってたりするともう試合終わるまで中断できねえよ…。
オリンピックの試合を明け方でもがんばって見ている
うちの親の気持ちがわかった気がします。
途中でやめられない…。
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最近青春スポーツものをよく読んでいるので、部活動ものに熱いです。
第2回本屋大賞を受賞した小説『夜のピクニック』を紹介します。
『夜のピクニック』は、北高の歩行祭を舞台にした青春小説です。
部活動ではありませんが、高校生たちの意気込みや頑張りを見ることができます。
夜のピクニックあらすじ
繋ぎ留めておきたい、この瞬間を。
小さな賭けを胸に秘め、貴子は高校生活最後のイベント歩行祭にのぞむ。
誰にも言えない秘密を清算するためにーーー。
永遠普遍の青春小説。高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸にだいて、歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するためにーーー。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。Amazonより引用
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まとめ
- 高校時代に春の高校バレーで戦ったプレーヤーのその後
- 敵が味方になったり、敵が敵のままだったり、味方が敵になったりする
- 大学バレーで春季リーグの優勝を目指す
- マネージャーではなく試合の分析をするアナリストがいる
今回は高校を卒業して大学生になった彼らがどのようにバレーボーラーとして活躍しているか、を焦点にして試合が展開されていきました。
慧明と八重洲の戦いがものすごいところで終わっていたので、次を読むのが楽しみです!
気になった方はぜひ、シリーズ1冊目の『2.43清陰高校男子バレー部』から読んでみてくださいね。
沼へ落ちます!
アニメ化もされているので、ぜひ見てみてください。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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