こんにちは。シンカです。
あなたは、ホラーが好きですか?
実は私、ホラーが大好きなのですが怖がりで、怖いもの見たさで小説や映画などをたくさん見ていた時期がありました。
最近では大分ホラーに慣れ、あまり怖さに怯えることは少なくなりましたが、根は小心者なので家族がいる時に読んだり、人の多いカフェで読んだりすることがあります。
楽しいけど実際に遭遇はしたくないよね
今回紹介する『営繕かるかや怪異譚』は、住居にまつわる怪異譚の短編集で、ホラー映画のように音やものを使っていきなり襲ってくるとかではなく、しっとりとしてじわじわした怖さがあります。
落ち着いて静かに読みたいときなどにピッタリの静かなホラーです。
▼こんなあなたにオススメ
- ホラーが好きな人
- 少し怖いものも読んでみたい人
- 小野不由美さんが好きな人
住居にまつわるホラー短編集
営繕かるかや怪異譚の著者について
『営繕かるかや怪異譚』の著者は小野不由美さんです。
著者については、こちらの記事でまとめておりますのでこちらの記事も合わせてご覧ください。
『営繕かるかや怪異譚』を読んだきっかけ
元々十二国記シリーズが好きで読んでいたのと、Twitterで読書垢のタイムラインで見かけることが多かったので読んでみたいと感じました。
現在は『その弐』『その参』が続きで刊行されているようなので、続きも読んでいきたいと考えています。
また、表紙のカバー画が漫画家の漆原友紀さんということで、漆原さんの『蟲師』を原作漫画やアニメで見て知っていたので興味を持ちました。
『営繕かるかや怪異譚』のあらすじ
『営繕かるかや怪異譚』は、怪異にまつわる住居の修繕を行う短編集です。
叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(奥庭より)。
古式蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)。
ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。
あれも、いない人?(「雨の鈴」)。
人気絶頂の著者が存分に腕をふるった、じわじわくる恐怖、極上のエンタテインメント小説。解説・宮部みゆき出版社より引用
『営繕かるかや怪異譚』の登場人物
- 工務店の隅田…住居の怪異を一通り見た後、専門家を紹介してくれる工務店
- 営繕 かるかやの尾端…建物を修繕・新築する建築士。怪異を祓うわけではなく、怪異と共存、または気にせずその住居に住み続けられるように対策をするスペシャリスト。彼が修繕することで怪異が鎮まる。
奥庭より
屋根裏に
雨の鈴
異形のひと
潮満ちの井戸
檻の外
『営繕かるかや怪異譚』の感想
奥庭より
初めからカリカリカリカリ…。ホラーを読んだのは久しぶりだったので、旦那氏がいるときに読んでました(小心者)。
屋根裏に、
雨の鈴
通り道をずらして来ないようにしたけどあれで大丈夫なんだろうか、と不安になります。またそれを見た人が幽霊とか魔物が見える体質だったのが余計に怖い。
普通の人と見分けがつかないのは余程『視る』力が強いんだな、と感じました。
雨の鈴はとても面白かったです。
異形のひと
浴槽の中も嫌ですね!とりあえずいたら嫌だ、と率直に感じた短編でした。
解決してよかった。
潮満ちの井戸
ああうん、言っても壊してたかあ、お前ええ、風呂に入って見てよ、井戸から何か貞子みたいなのくるからぁぁぁ!!
これは素直に怖かったですね!病院に入院する人にはオススメしない系!
でもこういうホラー大好きです!!これこそ怖いもの見たさというやつですね。
檻の外
ママ、っていいながら抱っこせがまれるのマジ怖い。娘ちゃんが無事でよかった。基本どの話の家もそれなりに広く、中庭や井戸があったりして昔からある下町のような地域です。お城もあるとか。
なかなか中庭のあるお宅は近くで見かけないので、想像しながらこんな感じかな、と読んでいくのは楽しかったです。
解説について
『営繕かるかや怪異譚』の解説は宮部みゆきさんが解説しています。
ここで、タイトルの『営繕』の意味について解説してくれているので、解説までしっかり読むことをオススメします。
全体的にあまり怖くないホラーなので、ホラーが少し苦手という方にもオススメします。
まとめ
- 短編6話ですべて違う家の怪異譚
- それほど怖くはないが静かなホラー
- 家を修繕すれば怪異は収まるので救いはある
- シリーズで刊行しており、漫画版も出ている
今回は久しぶりにホラーを読みました。
一時期ホラーにハマっていた時期があったので、読んでいて楽しかったです。
シリーズになっているので、また続きも読んでいきたい作品です。
興味を持った方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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解説を書いた宮部みゆきさんの小説レビューはこちらにまとめています。
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