こんにちは。元司書のシンカです。
今回は、2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の続編、『成瀬は信じた道をいく』を読みましたのでその感想を書きます。
作者の宮島先生と同郷の西川貴教のアニキからもコメントがありましてさすがだ、と思いました。
そっか…西川のアニキも読んでるのか…(勝手にアニキと読んでいます)。
2作目は成瀬の大学受験にバイト、イベント出演など盛りだくさんな内容でした。
短編集ながら読み応えがあります。
最初の『成瀬は天下を取りにいく』よりも好きかもしれない。
大学生になり、ついにスマホを持つようになった成瀬がとった行動は?
相変わらず自由で面白いです。
ぜひ、最後までご覧ください。
成瀬は高校生から大学生へ!アルバイトや琵琶湖観光大使などもりだくさん
『成瀬は信じた道をいく』の著者について
『成瀬は信じた道をいく』の著者は宮島未奈さんです。
静岡県出身の方で、現在大津市在住の方です。
経歴や本屋大賞受賞については1作目の『成瀬は天下を取りにいく』でまとめております。
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『成瀬は信じた道をいく』のあらすじ
今回も前回と同じように、5つの短編集となっており、それぞれ主人公が変わりますが、成瀬とどう関わっていくのか楽しみなところです。
前回の『成瀬は天下を取りにいく』では200ページ越えていましたが、今回は199ページですね。早い人なら数時間で読み切れるでしょう。
シンカさんはゆっくり読んでたから三日くらいかかってたね
読むスピードは人それぞれだからね。大事に読みたかったし。
すぐ終わっちゃうからね。
唯一無二の主人公、再び。
……と思いきや、まさかの事件が勃発!?我が道を突き進む成瀬あかりは、今日も今日とて知らぬ間に、多くの人に影響を与えていた。「ゼゼカラ」ファンの小学生、成瀬の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくして生まれた女子大生……個性豊かな面々が、新たな成瀬あかり史に名を刻む。
そんな中、幼馴染の島崎が故郷に帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており………!?出版社より引用
『成瀬は信じた道をいく』の登場人物
- 北川みらい(きたがわみらい)…ときめき小学校に通う小学生。地元の有名人を発表することになり…
- 成瀬慶彦(なるせよしひこ)…成瀬あかりの父親。
- 呉間言実(くれまことみ)…成瀬のバイト先に買い物しにくる主婦
- 篠原かれん(しのはらかれん)…成瀬と一緒に琵琶湖の観光大使に選ばれた女子
- 島崎みゆき(しまざきみゆき)…ゼゼカラの相方。現在は東京在住。
『成瀬は信じた道をいく』感想
今回は、短いながらもすべての短編に成瀬が登場し活躍しているので、前回の『成瀬は天下を取りにいく』より楽しかったです!
色々場面が変わって目まぐるしく、最後まで楽しむことが出来ました。
ときめきっ子タイムについて
みらいちゃんですね。この子はガチ勢の成瀬ファンで、見ていて楽しかったです。
授業でゼゼカラが発表されることになるとは…。それにしても、ときめき坂になったからって『ときめき小学校』という名前は…どうなんでしょう、実際にあるのでしょうか?
ううん、でも成瀬が通う『膳所高校』は普通にあるわけだから…(ググった)
やはり『ときめき小学校』は架空の小学校のようですね。
名前的には忘れないけど。膳所の読み方みたいに。
成瀬のおかげで膳所の読み方を覚えましたからね。
もう忘れません。
で、このみらいちゃんですが。成瀬ファンすぎて笑える。
推しが近くの先輩だととても話しやすいしのめり込みやすい。
そして成瀬がちゃんと相手にしてくれる。
下手したら同じクラスの子の、ゼゼカラを知らない子の方が塩対応だけど、普通の反応はこうなんだろうなあと思ってしまいます。
成瀬のファンということでなかなか興味深い子でした。
成瀬慶彦の憂鬱について
これはもう、微笑ましいというか成瀬一家の謎。
なぜ、京大を受けに行く途中で野宿の青年を拾ってくるのか。
まあね、成瀬だからね。受験は大丈夫だろうけど。
っていうか、京大受けるのに塾も何も行かず、夜の9時に寝るというものすごい頭脳の持ち主だった。
テントで一晩泊まって京大受けようとする青年一人くらい連れて来ても問題はな…あるよねwww
これは、むしろお父さん同伴で行ったから滞りなく拾って来れちゃったと思うんですよ。成瀬一人だったら、突然男性連れて帰ったら家族が慌てふためくよね、色んな意味で。
いやあ面白かったです。何気に拾って来た彼と打ち解けちゃうあたりお父さんもお父さんだと思うよ。
せっかく琵琶湖のそばに住んでるし、京大に通うんだから成瀬にはぜひ、鳥人間コンテストに出て琵琶湖に向かって羽ばたいてほしい(願望)。
やめたいクレーマーについて
実はこのことちゃんめっちゃ好きな主婦なんですよ。
最初から彼女はツンデレでしたからね。
こ、これがツンデレというやつか…!にやにや。
ツンデレっ子は大好物です、ありがとうございます。
後の再登場でもツンデレっぷりを発揮してくれまして、私は彼女が大好きでございます。ツンデレばんざい。
みゆきちゃんですら『ツンデレって実在するんだ!』と感動を覚えるくらいのツンデレです。
何度ツンデレと言ったかわからないけど、彼女もまたきっと成瀬が大好きでしょう。もう、絶対に認めないと思うけどね!そんなところが好き!ww
ツンデレは大好物です、ありがとうございました。
コンビーフはうまいについて
ことちゃんに持ってかれてしまったので、かれんちゃんは正直、普通…。
ていうか、確かに代々琵琶湖大津観光大使だったからって、企業に就職してるわけじゃないしそこまで騒ぐことなの?
親子3代だから何?って正直…ごめん、ことちゃんのツンデレには適わないよ。
いや、コンビーフはうまいの意味を知ったときは私も笑いましたけどね。
ことちゃんのツンデレには(しつこい)
でも、かれんちゃんがさすがにおかしいと感じて親に立ち向かってる姿はよかったです。
全体について
今回は、成瀬の高校卒業、大学受験、アルバイトなどたくさんのイベントがありました。
成瀬のお父さん回な場面が多く、お父ちゃんへの好感度がめっちゃ増しました。
あと、キャラの魅力としてはツンデレのことちゃんでしょうか。
彼女はいい…。ツンデレ大好き人間には最高だった。
コロナ禍も終わり、また違う成瀬が見れてよかったな、と感じました。
『成瀬は天下を取りにいく』を読んだときにも思いましたが、成瀬にはぜひ鳥人間コンテストに出て頂いて、ロボットの設計からやってほしい。
優勝できそう。琵琶湖といったらそれしか浮かばない。
『成瀬は信じた道をいく』が好きな方にはこちらもおすすめ
成瀬が受験した大学、京大を舞台にした『夜は短し歩けよ乙女』がおすすめです。
森見登美彦先生といえば舞台は京都!京大生が出てくる小説も多いです。
こちらも2007年に本屋大賞にノミネートされ、2位に選ばれました。
ファンタジー要素強めの恋愛小説ですが、他作品とのリンクもあり楽しめると思います。
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは? 山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位の傑作、待望の文庫化!
Amazonより引用
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まとめ
- 今回は成瀬の受験にバイトともりだくさん!
- 事件も多少あるが、ミステリーではない
- ツンデレがすごい(個人的意見)
最後は丸くおさまったのでよかったよかった、という感じですね。
個人的には前回の『成瀬は天下を取りにいく』より面白かったです。
今後もシリーズ化するならぜひ読みたいと思っている作品です。
気になった方はぜひ、『成瀬は天下を取りにいく』から読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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