『四畳半タイムマシンブルース』のあらすじと感想レビュー 時間旅行ロマン

4.5
ファンタジー
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シンカ
シンカ

こんにちは。元司書のシンカです

今回は森見登美彦先生の『四畳半タイムマシンブルース』を読了したのでその感想を書きます。Audibleと紙の本両方で読んでいたので、紙の本で再読という形になります。
209号室にだけ設置されたクーラーのリモコンを求めて時間旅行というロマン溢れる物語です。
前回の四畳半神話体系はあまりハマりませんでしたが、今回はとても楽しく読めました。四畳半神話体系のメンバーがわちゃわちゃしてるのも面白かったし、四畳半神話体系の文章を一部コピペしているような部分もありましたのでにやにや出来ました。
こちらはシリーズ2冊目となっておりますので、気になる方は1冊目の『四畳半神話体系』から読むことをおすすめします。
ぜひ、最後までご覧ください。

 

四畳半に設置されたクーラーのリモコンを求めて昨日へタイムスリップ!

 


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『四畳半タイムマシンブルース』の著者について

『四畳半タイムマシンブルース』の著者は森見登美彦先生です。
森見登美彦先生については前作の『四畳半神話体系』でまとめておりますので、そちらをご覧ください。

 

 

 

 

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『四畳半タイムマシンブルース』はAudibleでも楽しめます!

Audibleというアプリで聴く読書を使用しておりますが、小説の内容をそのまま朗読してくれるため、音楽を聴くように楽しむことができます。

メリット

  • 月額1500円で12万冊以上が聴き放題になります
  • 倍速で聴くことができ、作業中でも音楽を聴くように本を読むことができます。
  • アニメの声優さんが朗読してくれるので耳が幸せです。
  • 四畳半タイムマシンブルースのナレーターは田口尚明さんです。
  • 車の中で本を読むと車酔いしたりしますが、Audibleでは音楽を聴くように小説が読めるので車酔いの心配はありません。
  • 紙の読書のように目を酷使しないので、目にも優しいです。
  • 寝る前に聴くことが多いのですが、タイマー機能があるためタイマーをセットしておけば自動で止まります。

 

デメリット

  • 話題になった本やメディア化された本はあるが、Audibleにない本もある。
  • 特にシリーズ1はあっても2がないとかある。
  • 作業しながら聴くので集中ができない。
  • あまり聴かないときは料金が高く感じる

使わない場合はすぐ退会できるので、そこもポイントだと思います!
紙の本で購入すると1冊1700円ほどしますので、【12万冊聴き放題】はお得です。

 

 



『四畳半タイムマシンブルース』のあらすじ

『四畳半タイムマシンブルース』は学生向けアパートに突如として現れたタイムマシンに乗って、壊れる前のクーラーのリモコンを取りに行くという実にくだらなくも面白い小説です。
前作の『四畳半神話体系』と連動するようなコピペ場面もあり、楽しい一冊となっております。

気ままな連中が”昨日”を改変。世界の存続と、恋の行方は!?

水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。
森見登美彦の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが多い『四畳半神話大系』。ヨーロッパ企画の代表であり、アニメ版『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』の脚本を担当した上田誠の舞台作品『サマータイムマシン・ブルース』。互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現!

Amazonより引用

 

『四畳半タイムマシンブルース』の登場人物


この他に重要人物が二人ほどいますが、今回は割愛します。
四畳半タイムマシンブルースの公式サイトをご覧ください。

 

  • 私…京都のとある大学の三回生。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」の209号室で無為な青春を送る。後輩の明石さんが気になるも、炎熱の八月にクーラーのリモコンが水没して大ピンチ。
  • 小津(おづ)…弱者に鞭打ち強者にへつらいわがままで傲慢で怠惰で天の邪鬼で勉強をせず他人の不幸をおかずに飯が喰える同級生。全力で「私」の学生生活を駄目にしようとする。
  • 明石(あかし)さん…「私」の一年後輩。映画サークル「みそぎ」に所属し、ひたすらポンコツ映画を量産する女子。エネルギッシュで負けず嫌いでいい具合にネジが抜けている。
  • 樋口師匠…下鴨幽水荘のヌシとして全住人から微妙な尊敬を集める先輩。「人生の袋小路への危険極まる水先案内人」なれど、明石さんは師匠と仰いでいるらしい。
  • 羽貫涼子(はぬきりょうこ)…近所の医院に勤める歯科衛生士。陽気で気さくな美女だが、樋口氏、城ヶ崎氏とは旧知の仲らしいのできっと只者ではないのだろう。

 

四畳半タイムマシンブルース映画の公式サイトはこちら↓↓

 

 



『四畳半タイムマシンブルース』の感想



正直、前作の『四畳半神話体系』はコピペばっかりでいまいち…と思っていたのですが、、これはXのみなさんが「四畳半神話体系にハマらなくても次の四畳半タイムマシンブルースは最高!」「夏になると再読したくなる」とおっしゃっていたので、まずはAudibleで聴いてみることにしました。
意外と内容が短くて読みやすく、中身がないかと思えばちゃんと伏線回収や恋愛小説にもなっていて楽しかったです。これは紙の本でも読もう、と紙の本も読了しました。Audibleもいいですが、個人的には文字があったほうが頭に入りやすいので。

基本早口でしゃべるのは変わらない

主人公に名前がなく、Audibleの速度を上げることなく早口で活舌よく話すのは、アニメでもAudibleでも変わらないんだな、と思います。
なぜ主人公に名前がないのか…思えば、『夜は短し歩けよ乙女』でも黒髪の乙女と主人公の先輩には名前がなかった。
しかし、樋口師匠には樋口清太郎という立派な名前があり、羽貫さんにも羽貫涼子という立派な名前がある。
なぜ主人公だけに名前がないのか、それだけが最大のミステリーではなかろうか…。ただ、この『四畳半タイムマシンブルース』を読んだおかげで『私』が将来何の苗字になるのか推測がつくのでそこも面白いところかな、と感じます。
ファンタジーでありながら謎が出てくるので、そこの部分は楽しい。

 

ある日四畳半にタイムマシンが

最初は1階に住んでいた主人公でしたが、四畳半をさ迷うというファンタジーな前作のせいで引っ越しを…。下宿はそのままなんかい!部屋を変えただけで樋口師匠の隣に住むとかまさか樋口師匠大好きなのこの人!とか思いました。作文。
タイムマシンに乗ってきたのは誰なのか?
それすらわからないうちに本物と断定して自分ではなく、小津をタイムマシンに乗せる樋口師匠えぐすぎるだろ。
そのあとは自分でも乗ってたけどさ。

 



羽貫さんについて

羽貫さんは樋口師匠とはまた違う意味でぶっとんでいる。
そういえば「夜は短し歩けよ乙女」でも1人常識人みたいな顔をして酒に酔ったら顔舐め始めるとかぶっ飛んだ人だった。
「タイムマシン最高!」
じゃねーのよ、羽貫さん。やはり樋口師匠と仲が良いだけはある。

 

明石さんについて

彼女はひとつのキーパーソンなので多くは語れないのですが、この人が一番常識人かもしれない。そもそも下鴨幽水荘にまともな人が来ないよね。
私が明石さんを好きで、『四畳半神話体系』の頃から色々わちゃわちゃしていたが、今回のタイムマシン事件で進展したのでよかったのではないかと思う。
五山送り火に明石さんが行くとして、誰と行くのか?
私は明石さんを五山送り火に誘うことができるのか?
甘酸っぱい恋愛模様も見られるのでそこが楽しいところです。
最後まで謎だった。

 

田村くんについて

田村くんについては、登場人物で紹介しなかったので詳しくは語れないのですが、タイムマシンに乗ってきた張本人ということで明石さんとはまた違った意味での重要なキーパーソンですね。
こんなにモッサリしてるけど(誉め言葉)
失礼じゃないんだよ、それは君に対する誉め言葉なんだよ…多分。
「僕のタイムマシンをあなたたちが勝手に使ったのに、僕が悪いんですか?」
っていうセリフは、それはその通りだよねと思いましたよ…。
自覚がないとはいえ主張するところは主張するという、モッサリくん。
君はなかなかいいキャラをしている。面白いぞ。

樋口師匠について

樋口さんについてはもう阿保の極みというか、事件も真相も「あっそう」としか言えない感じでした。それにしれもヴィダルサスーンだけは覚えたから、今度使ってみるのもいいかもしれない。あと城ケ崎先輩を99年前にタイムスリップさせたのは大爆笑でした。
色んな事件起こしすぎでしょう、この人。
この人の弟子になったら空飛べるんですか?なら弟子になってもいいけど…。
『夜は短し歩けよ乙女』で見せてくれた飛行術をまた見せてほしいです、師匠!
ヴィダルサスーン買ってあげますから!
中身がなさすぎてブログの文字数が無駄に増えていく!
面白きことは良きことなり!(それは有頂天家族)

この辺で留めておきます。

 

『四畳半タイムマシンブルース』が好きな人はこちらもおすすめ

同じ森見登美彦先生作品の『夜は短し歩けよ乙女』を紹介します。
四畳半シリーズとリンクしており、羽貫さんと樋口師匠が出てきます。
主人公に名前がないことも共通しております。


「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは? 山本周五郎賞受賞、本屋大賞2位の傑作、待望の文庫化!

Amazonより引用

 

読書ブログはこちら↓↓

 

まとめ

  • 四畳半シリーズ2冊目、タイムマシンブルース
  • サマータイムマシンブルースともコラボしている
  • クーラーのリモコンが水没したため、リモコンを取り戻すため昨日へ
  • 明石さんとの恋の行方は?
  • 樋口師匠のシャンプーを盗んだ犯人は?
  • 謎の青年は誰?

など伏線回収も素晴らしく、テンポがいい作品だったのですぐに読了できました。
ボリュームはあまりないので、ちょっと読みたいときに最適だと思います。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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